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おうち英語にもある「小1の壁」

世のワーママたちがぶつかる「小1の壁」という言葉をよく聞きませんか?
幼稚園や保育園時代にはなんとか働けていたものが、小学生になると下校時間が変わってきたり、学童に入れなかったり、学校の宿題の採点を家でやらなければいけなかったり…
なにかとワーママの負担が増えて、結局小1の壁を機にパートに戻ったり、仕事を辞めざるを得ない人も多いそうです。

そんな小1の壁ですが、実はおうち英語にもあることをご存知ですか?

今日は、おうち英語の小1の壁についてお話してみたいと思います。
どのご家庭にもほぼ100%訪れるといっても過言ではない、小1の壁。
みなさんは、どのように乗り越えていくかプランニングしていますか?
これからぶち当たるであろう大きな弊害の1つですので、しっかり対策を練って、楽しく冷静におうち英語を継続できる環境を整えておきましょう!

おうち英語の「小1の壁」とは?

おうち英語に訪れる小1の壁とは、それまで順調に進んでいたおうち英語が、小学校入学を機に突然うまくいかなくなってしまうこと。

幼稚園や保育園に通っていた子どもが小学校に入学するというのは、おうち英語という事情を抜きにしても、家庭にとって大きな変化ですよね。

それまで遊びが中心だった社会から、突然朝から夕方まで勉強漬けの毎日になり、クラスや先生、友達の顔ぶれもガラリと変わる。
重たいランドセルを背負い、パパママの手を離れて登下校する…

体調を壊す子が多いのも当然だというほどには、環境の変化に対するストレスが大きい時期だと思います。

そんな小学校入学を機に、おうち英語っ子にどんなことが起こるのかを、次の項目から掘り下げていきますね。

英語Youtubeや絵本を拒否し始める

まず、幼児期には普通に楽しんでくれていた英語コンテンツを嫌がるという現象から始まる、小1の壁。
せっかく英語アニメを英語のまま理解できるようになったり、本の読み聞かせも楽しく聞いてくれるようになったのに…と、親御さんは焦ってしまうかもしれませんね。

小学生になると、幼稚園や保育園に通っていた頃よりも刺激的で頑丈な"子ども社会"が生まれます。
それまでは親がなにかと介入して、遊んだりコミュニケーションを取ったりしていたのが、子どもだけで約束をしたり、子どもたちの間だけで交わされる話や秘密ごとも出てきて、親であるわたしたちも関わり方を考えなければいけない年齢になっていきますね。

そうなってくると、これまで親が主導で取り組んできたおうち英語に疑問を感じ始めるのも、不思議なことではありません。

「みんなは英語やっていないのに、どうして私だけ英語の本を読まなきゃいけないんだろう」
「みんなと同じ、日本語のアニメを見たい」
「英語のアニメを見ていても、みんなと話が合わない」

こういった気づきも出てくるわけですね。
子どもは、小学校でなんとかうまくやっていこうと、子どもなりに努力して適応しようとします。
そこで重要なのが、共通言語
そう、まわりの友達と同じ言葉を使い、コミュニケーションをとることで、良好な人間関係を築こうとするのです。

幼稚園や保育園でももちろん日本語を使っていたと思いますが、小学校に入るとより"子ども社会"になっていき、共通言語を使わなきゃいけないのだという意識がグッと高まります。

わが家の上の子も、幼稚園時代は日本語で出てこない単語を英語に置き換えて発話することがよくありました。
が、小学生になると、「むやみやたらに英語を話すと注目される」という違和感を感じ始めたのか、英語で置き換えずに、日本語が浮かぶように努力をしているのが伝わってきます。

学校では日本語を話さなきゃ。
日本語を上手に話せないと、学校で仲間に入れない。

そんな、違う意味での"言葉の壁"を、子どもは自分で乗り越えようと葛藤しているのだなと、小1の壁を通して感じています。

英語を話すのが恥ずかしくなる

これまで普通に話してくれていた英語を、突然話さなくなるという現象。
英語コンテンツの拒否から始まり、巻き返すことができない場合、この「英語を話さなくなる」というフェーズに進んでしまいます。

友達との共通言語ではない英語。
その英語をどうして学ばなければいけないのか、日本語だけ話せれば良いのではないか、という疑問が解決できないでいると、次第に「英語を話すのをやめたい」と思うようになってしまいます。

そして、子ども社会でも少なからず浸透している「英語を話せる人に対する一目置く視線」。
帰国子女など、英語が流暢な人に対して「あの子、英語ペラペラなんだって」「発音も日本人じゃないみたい」などと、尊敬のような変わり者のような…そんな目で見るという風潮がまだありますよね。

大人は素直に「英語話せていいな」「これからは英語が大事だからうらやましいよ」と気持ちを伝えられますが、子どもはまだまだ英語の価値を知りませんし、異国の言葉をいとも簡単に扱う友達を見たらついからかってしまうこともあるでしょう。
これが、おうち英語っ子が英語を話さなくなってしまう大きな要因なのです。

発音を日本人っぽくし始める

小学校3年生から英語の授業が始まっています。
小3~4年生のうちは、コミュニケーションに重きを置いたレッスンになるとのことで、まずは挨拶や簡単な英会話を習得することを目標に、英語の歌などリスニングから入ります。
Hello! My name is… と簡単なスピーキングを学ぶ際、それくらいならすでに話せるようになっているおうち英語っ子は、きっとまわりに合わせて「ハロー。マイネームイズ…」と、日本語っぽい発音に変えて話すようになるでしょう。

これも、上でお話した「まわりとの共通言語に合わせる」という適応能力が起こす自然な行動。
クラスで1人だけネイティブ発音で英語を話した日には、教室中の注目を浴びて、そのあとも「〇〇って英語で言ってみて」「うわ~!発音がアメリカ人みたい!」と騒がれるに違いありません。
それだけならまだしも、エスカレートしてからかわれたり、いじめにつながることだってあります。

冷静に考えれば、英語の発音がキレイだからといっていじめにつながるなんて、なんともアホらしいことです。
子どもらしいといえば子どもらしいですが、今や世界共通語である英語が上手だからといって嘲笑されるなんて、もう日本が世界に置いていかれているのがよく分かる風潮ですよね。

そんなの気にしないで、キレイな発音で胸張ってこい!と子どもには言いたいところですが、子ども社会でうまく生き抜こうとしている子どもに対して、それは通用しないものがあります。

日本語発音に直そうと頑張ってしまうと、いつの間にかその発音が根付いてしまい、せっかく手に入れたネイティブ発音に戻れなくなることも。
そうなる前になんとか手を打ちたい、打破するのがなかなか難しい小1の壁です。

おうち英語の「小1の壁」こうやって乗り越えよう

そんな小1の壁、大変だけど絶対に乗り越えたいですよね…!
わが家でもまだ1人しか小学生がおりませんが、この関門をくぐり抜けるために徹底している(してきた)ことをお話してみたいと思います。

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