Uchida
bespoke lingerie label Uchida にまつわること
放っておくとトピックにはなり得ないような出来事を 流れてゆく時間軸の中から切り取り、留め書くシリーズ
頭の棚に整理しようとしてみるけど、なぜかよくわからないことを言葉にしたシリーズ
移住してから半年経った今、 旅行者から住人になったと感じた いくつかの観点にまつわる思いを書き記すシリーズ
言葉に出すことって意外と少ないんじゃないでしょうか。 空気を読んで言わないことがあったり、或いは自分の中だけで消化したり。 言葉に出す、行動で示す、とかは結構勇気…
Uchidaというbespoke lingerie label とは一体何なのか。 皆様のアイデアによって製作されるランジェリーです。 これが全てであることに間違いはないが、ツッコミどこ…
Uchida という名前でbespoke lingerie labelを立ち上げた、 なぜこの名前なのか ということを書いてみようと思う。 まず大前提としてウチダと読み、 次に私自身がみ…
耳が理解したことは肌がもうその前に理解している。 でも口が何を喋り出すのか分からないから、人と話すのは面白い。 雰囲気というものは自分で作ることができないくせに…
雨ばっかり降っていた 寝ても寝ても眠かった ブドウの艶っぽさに心打たれて フローリングの上でぼーっと過ごす 思い返した一つ前の季節は薄暗かった。 そのときに心掛…
私は習っていたエレクトーンの練習が好きじゃなかった。 期限の中で上手にできる様にならなければならない、毎週火曜日にあるレッスンはそんなプレッシャーを感じる。 コ…
人は一生交わることはないであろう誰かを 1日何人見ているのか。 バスの窓を走るように流れるあのスーツの人だかりや、何度も繰り返し使われているであろう百貨店の紙袋を…
悪い夢を見た。 それからもう10時間ほど経っているが、頭の棚はひっくり返されたまま。 原因を考える。 なぜこの夢をみたのだろうと。 1日しか生まれた日が変わらなくても…
夕食の片付けもせず、期間限定という言葉につられてコンビニスイーツを買うかの如く、この時間を逃すまいとベランダから眺める景色に誘われる午後8時前。 小学校のグランド…
乾き、香ばしく、静寂と歓声が交互に耳から首筋へと抜けるよく晴れた日。 土色の鳩が歩道を歩き、車道を走る食品メーカーのトラックが鳩を追い抜く時、わたしの手元には懐…
今日だったからよかったのかもしれない と思うことはたまにある。 今日だったからあれに挑戦したんだろうとか 今日だったからあの人に会えたんだろうとか 自分が何かをした…
アナログとデジタルについて考えてみた。 デジタルの世界は便利だけど責任が薄れる。 アナログの世界は手間がかかるが、ひとつずつの行動に意味があるように思える。 つま…
言葉に出すことって意外と少ないんじゃないでしょうか。 空気を読んで言わないことがあったり、或いは自分の中だけで消化したり。 言葉に出す、行動で示す、とかは結構勇気がいるし、その瞬間に自分がそれの発信者と位置付けられその言葉や行動イコール自分というふうに他者からの判断や目線が発生するから。 思ってることや考えを自分の中だけで留めているうちは他者からの意見は発生しない、何故なら他者には自分の中のことはわからないから。 それとおんなじだと思うんです。 ランジェリーで何かを表現でき
Uchidaというbespoke lingerie label とは一体何なのか。 皆様のアイデアによって製作されるランジェリーです。 これが全てであることに間違いはないが、ツッコミどころが満載であることに間違いはないだろう。 bespokeという点。 bespokeという言葉は、一般的に"be speak"または"been spoken for〜"から派生した、注文服(主にスーツ)を客と仕立て屋が話をしながら特注のものに仕上げていくことに由来したものである。 話しな
Uchida という名前でbespoke lingerie labelを立ち上げた、 なぜこの名前なのか ということを書いてみようと思う。 まず大前提としてウチダと読み、 次に私自身がみんなからうっちー、内田と呼ばれている。 つまりは自分自身の名前をレーベルの名前にしたんだな、と理解するところであるが ここで大事なのが、私の本名ではないし、縁もゆかりもない、ただのあだ名とでも言うべき呼び名であるだけの名前が内田ということだ。 人は人に出会い、環境が変わることで、
耳が理解したことは肌がもうその前に理解している。 でも口が何を喋り出すのか分からないから、人と話すのは面白い。 雰囲気というものは自分で作ることができないくせに、1番に人に伝わる。 それを感じとるのは耳でも頭でもなく肌だ。 このトーン、このタイミング、このテンポ。 空気の吸い方、目の動き方、足の踏み出し方。 このようなことが雰囲気の構成要素だろうか。 何か特徴的な癖は一つくらい人それぞれあるのだろうけれど、初めて会ったときにはその一つの癖はまだ分からない。 そ
雨ばっかり降っていた 寝ても寝ても眠かった ブドウの艶っぽさに心打たれて フローリングの上でぼーっと過ごす 思い返した一つ前の季節は薄暗かった。 そのときに心掛けていたことがあったことも思い出した、それが写真。 日常がスマホのデータになることを一旦やめて お気に入りの中古のデジカメに収めていた。 3ヶ月経って今日。 SDカードを読み込んでみたらちっとも薄暗くなんてなかった。 光ばかり写っていた。 SDカードの中で熟成をかけられた私の日常は、渋みが抜けてミ
私は習っていたエレクトーンの練習が好きじゃなかった。 期限の中で上手にできる様にならなければならない、毎週火曜日にあるレッスンはそんなプレッシャーを感じる。 コツコツやることが苦手というより、完璧にこなしたいという気持ちの方が強い。 1日でもそのコツコツに値できなかった日ができてしまうと、コツコツやるということ自体がもう完璧じゃなくなるからだ。 毎週火曜日までの練習量を丁寧に配分してしまうと1日1日がプレッシャーになって嫌になる。 そんな几帳面すぎる私の性格上、1週
人は一生交わることはないであろう誰かを 1日何人見ているのか。 バスの窓を走るように流れるあのスーツの人だかりや、何度も繰り返し使われているであろう百貨店の紙袋を持ったおばあちゃん。 どこにいても、どこかに行く途中でも、家にいても「誰か」がいる。 その場面は誰が主人公なのか、 それは誰が決めてもいいから、私はいつも勝手に物語を見つける。 毎日ベランダに出ると必ずそこにある景色は区分けされたコンクリート。 仕事、子供の塾のお迎え、恋人に会うため、または、近くの家に帰ってくる人
悪い夢を見た。 それからもう10時間ほど経っているが、頭の棚はひっくり返されたまま。 原因を考える。 なぜこの夢をみたのだろうと。 1日しか生まれた日が変わらなくても、小学1年生と幼稚園年長さんという風に割り振りされ、 1日しか経っていなくても365日が終わる日は「大晦日」、始まる日は「正月」と名付けられる。 雲が立体的に浮かんだ背景がオレンジやネイビーやピンクのスクリーンに変わる時、それは夜や夕方、または日暮れと呼ばれるが、 彼らがどんな呼び名で何時から何時まで登壇する
夕食の片付けもせず、期間限定という言葉につられてコンビニスイーツを買うかの如く、この時間を逃すまいとベランダから眺める景色に誘われる午後8時前。 小学校のグランドにはナイター用のライトが煌々と白く光り、遠くからでも虫たちの集会所になることが想像できる。 夕立を降らせた雲が役目を終え、伸びやかにピンク色のドレスを着て空を舞う今、西の街へ越してきて半年経ったことを考えた。 旅行者だったわたしが住人になったと感じたいくつかの観点にまつわる思いを書き記す。 —————————————
乾き、香ばしく、静寂と歓声が交互に耳から首筋へと抜けるよく晴れた日。 土色の鳩が歩道を歩き、車道を走る食品メーカーのトラックが鳩を追い抜く時、わたしの手元には懐かしいバナナジュースがあった。 ふくらはぎの始まりと表すであろう部分までの丈のスポーツ用靴下をローファーと合わせて履くのがこの街の女学生の流行なのだろうか。 展望台によくある高架を投入して覗く双眼鏡で景色を眺めるような心地と重なるそれは、慣れた町に滞在することによって自分だけが得られる特別感だった。 人の中の数割は
今日だったからよかったのかもしれない と思うことはたまにある。 今日だったからあれに挑戦したんだろうとか 今日だったからあの人に会えたんだろうとか 自分が何かをした時、自分の力だけじゃない何かがそれを助けてくれたようなそんな時に思う。 ある夏の暑い日で、時間に追われる必要のない日だった。 そんな日にはちゃんと「そんな日の出来事」として片付くような出来事ばかり起こるものだ。 あてもなく自転車を走らせ、サラリーマンの帰宅とは逆行した。 スーツのシワがその人の言いたいことを代弁
アナログとデジタルについて考えてみた。 デジタルの世界は便利だけど責任が薄れる。 アナログの世界は手間がかかるが、ひとつずつの行動に意味があるように思える。 つまり、うまく使えばふたつは最強。 でももしどちらかを切り捨てるとなるとどちらを取るのだろうか、と。 前提を挟むとしたら、今となっては当たり前すぎるほどのテーマであることを承知の上であるということ。 だからこそ、ほつれた糸がシャツの袖元で踊るのと同じくらい日常のありふれた所にこんな考えが頭をめぐるきっかけは転がっている