ジュール・マスネ作曲 『ドン・キショット』から「セレナード」と「ドゥルシネアとドン・キショットの二重唱」ほか
ドン・キショット(キホーテ)のオペラです。
今でいうなら、認知症を患い徘徊を始めたおじいさんの物語。どこにでもありそうな話ですが、ドン・キショット(キホーテ)の場合は桁違いの大冒険。ドラゴンと戦い、山賊からお姫様の財宝を取り返し、お姫様と愛を語ってしまう。誰にでも起こりうる、でもちょぴり悲しい旅なんです。
最初の恋の始まり。ちょっとボケた老人ドン・キショットが、セレナードを歌い心のうちを吐露する、愛しのお姫様ドゥルシネア。彼女がたぶん半ば冗談で、全く期待しないのに ドン・キショットに盗られた首飾りを取り戻して欲しいと頼みます。
それをまにうけ、盗賊団から命懸けで首飾りを取り返してきて、意気揚々と彼女にプロポーズをしますが、元々彼のことなど眼中になかった彼女は笑い出してしまいます。それを見て、ドン・キショットはショックを受けます。なぜなら、ドンキショットは彼女を誠心誠意愛していたから。それに気づいた彼女は非常に心を痛め、「自分は貴方には不相応な女」と歌い、ドン・キショットが自分を貴婦人だと思い込んでいる誤解を解き、丁重にプロポーズを断ります。そうして美しい2重唱となります。失望しドゥルシネを諦めたドン・キショットは彼女の率直さを称賛するので、彼女は感動して立ち去ります。
チェロのソロがとっても美しい間奏曲を経て、ドン・キショットのデスシーンです。
詳しくは来週の劇場へ行こうリモートで…
By こばつね
『ぺテルで劇場へ行こう!』、ペコのサイトにぜひ遊びにきてくださいね。
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