おセンチになってしまった時には
うるさかった「アブラゼミ」の声が静かになり、夕方は「ヒグラシ」、暗くなってくると秋の虫の声がどこからともなく聞こえてきます。もうすぐ夏も終わり。
やり場のない、センチメンタルな気持ちが湧き上がってきたときには、ジュール・マスネの『エレジー』を聴いて涙するのはいかがでしょうか？徹底的にセンチメンタリズムのおにぎり爆弾のようなメロディーはとってもマスネらしいです。
この曲を聴いていると、何となくシャンソンの世界にどっぷりつかっているような気になってしまいます。ちょっとインターネットで調べると訳詞が紹介されていたのでコピペさせていただきました。読んでみるとものすごくベトベトな歌詞です！
おお甘き春よ 過ぎ去った昔の
緑の季節よ、お前は永遠に去ってしまった！
あの青空をもう見ることはない
あの鳥のさえずりを聴くことも！
私の幸せをみな持って
おお恋人よ、お前は行ってしまった！
春が戻ってもむなしいだけ！
そうなのだ！帰ってこないのだ、お前も、太陽の輝きも
微笑みの日々は消え去ってしまった
私の心の中は暗く凍り付いている！
すべては終わった！ 永遠に！
今 この曲を聴くのならやっぱりこの人ですね… アンジェラ・ゲオルギューさんのリサイタルから。
テノールの大御所が歌うとこうなります。プラシド・ドミンゴ(彼は、今はバリトンですね…)バイオリンはなんとパールマンですよ♪
プラシド・ドミンゴが若くて、歌とピアノ弾いて、ロストロポーヴィッチがチェロを弾くとこうなります。
バス歌手が歌ったら… チェロの自分の演奏に酔っている弾きっぷりが楽しいです。
いきなり大写しで出てくるエレーナ・オブラスツォワ(ロシアの素晴らしいメゾ・ソプラノ歌手)さんの写真にもびっくり！(歌詞はロシア語？)
最後は、ミッシャ・マイスキーのチェロで締めくくりたいです。さすがに、「貴公子(私がつけたあだ名です)」ですね。
By こばつね
『ぺテルで劇場へ行こう！』、ペコのサイトにぜひ遊びにきてくださいね。
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