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4月30日 マリインスキーコンサートホール ヘッドスライディングさん まぼろしのコンサート(アルビナ シャギムラートヴァ:Albina Shagimuratova)

「ヘッドスライディング」こと アルビナさんはウズベキスタン出身のコロラトゥーラ・ソプラノです。
エディタ・グルヴェローバほどのパンチはありませんが、のびやかな、力強い声と確かなテクニックの歌手です。確か ロンドンのコヴェントガーデンを中心に活動していたと思いますが、ロンドンの公演が減っているので、ほかの地域よりも演奏会を行っている ベースのペテルブルクに戻ってらしたのでしょう。
彼女の歌を聴いたのは ヴェルディのリゴレットのジルダをマリインスキー2で観たのが最初です。「ペテルブルクには こんな歌手がいるんだ!」とびっくりしました。もっとびっくりしたのは、2幕でリゴレットが『悪魔め、鬼め』を歌った直後、ジルダがステージ中央のドアから飛び出てくるという演出なのですが、飛び出てきた彼女は 勢い余って舞台中央でヘッドスライディング!かなり激しく落っこちたので、周りにいた合唱さんが心配をするくらい。でもジルダが歌い段になると、スクっと立ち上がり歌いだしたではありませんか。ずいぶんとガッツのある歌手だなぁとただただ感心をしました。以後、アルビナさんは『ヘッドスライディングさん』と呼ばれています。

ジルダ

その後、彼女の名前を予定の演奏者の中に見つけるとできりだけチケットを買うようにしていたのですが、あいにくいつもキャンセルとなってしまいました。私にとっては、想い焦がれてでもいつも袖にされるマドンナのような歌手です。
videoでは ゲルギエフ指揮のリムスキー・コルサコフの「スルタン皇帝の物語」で白鳥のお姫様を歌っています

白鳥のお姫様

サルタン皇帝の物語 で白鳥のお姫様 役を歌うヘッドスライディングさん


今回はソロリサイタルでしたが、残念ながらまたも延期になったようです。ソロの演奏会もきっと素晴らしいですが、オペラもチャンスがあれば是非聴いてみていただきたい歌手の1人です。

次のビデオは椿姫を歌っているヘッドスライディングさんです。最後を最高音で締めくくっています。まあ、ヴィオレッタぽくない元気いっぱいの歌唱をお楽しみください。


by こばつね

ぺテルで劇場へ行こう!』、ペコのサイトにぜひ遊びにきてくださいね。

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