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いいかげんで陽気なロッシーニはバカンスの気分


7月14日 マリインスキー劇場 ロッシーニ作曲「ランスへの旅」

夏休みに出かける予定がなかったら、ちょっとフランスのランスへ旅するのはどうだろうか?といっても、実際に飛行機に乗り込むのではなく、劇場やYouTube で「ロッシーニのオペラはいかがでしょうか?」という提案です。
ロッシーニといえば、大きなお腹で、美味しい料理を毎日食べた美食家で有名です。でも、実はちょっぴりオペラも作曲をしています。なにせ、陽気なイタリア人。しかも超売れっ子で多忙。美味しい食事のため、ちょっとだけ仕事をするとなると、昔 自分が作ったオペラからちょっと曲を失敬してくる。全曲同じメロディー違う歌詞をのっけて別の作品として公演する。さらに、このオペラでは 各国の国歌まで失敬して 寄せ集めで作っちゃったものです。でも、ロッシーニの良いところはそれでも素晴らしく楽しい作品になっているという事。
もともと楽しい作品なので、出演している、歌手や合唱団の皆さんが楽しくてワクワクしているので それが見ている方に伝わらないはずがありません。ついつい引き込まれて、ロッシーニクレッシェンドにドキドキしてしまいます。
この作品はフランス王 シャルル10世の戴冠式に合わせて上演。パリまで戴冠式を見物に向かう旅人たちが、『黄金の百合亭』という宿屋でいろんな事件に巻き込まれるというお話。フランスだけでなく ドイツ、スペイン、イギリス、イタリア(ポーランド出身)ロシアだって登場しちゃいます。各国の国民性を完全にコケにし、音楽を通じて相互理解を深めようという壮大でいいかげんなオペラなんです。

マリインスキー劇場の演出です。一番最後の宴会の部分ですが楽しい雰囲気が伝わってきます。この演出ではオーケストラが舞台に載っています。

英語の字幕付きの公演です

ウィーン国立歌劇場、指揮はアバドの伝説的な舞台です。ロッシーニルネッサンス旋風を巻き起こした舞台。まあ当時の有名どころの歌手が皆さんのびのび楽しそうに歌っているのが印象的な公演でした。

By こばつね

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