ヴェルディ 「リゴレット」から『女心の歌』
最近冬でも天気が変わりやすく、昔から言われている「女心と秋の空(その昔は男心だったという話もありますが)」の守備範囲を広げないといけないかなと思います。さて、「女心」というとオペラではまずこの曲です。オペラの4幕で、不良領主のマントヴァ侯爵が歌うテノールの名曲です。
歌詞はこんな感じです。この歌詞をご覧になって不愉快に思われる方々も多いと思います(私もこの歌の歌詞が気に入らなくて、長らくこのオペラを避けていましたが 最近はそのほかの部分(この歌の歌詞だけを別にすると)は素晴らしく、積極的に鑑賞するべき作品であると思うようになりました…。まあ、この歌は 不良貴族マントヴァ公のザレ歌なのでお許しください。
女は移り気
風に舞う羽のように
言葉や考えを
すぐに変えてしまう
いつも可愛らしく
愛らしい表情だが
涙も笑顔も
それは偽り
いつもみじめなのは
女に心を許してしまう者
うかつにも女を信じてしまう
何と軽率な心よ!
だが女の胸の中に
幸せを見い出せない者は
この世の愛を味わうことはできないのだ!
さて、このふざけた鼻唄を聞いてしまったジルダはショックを受けて父親のリゴレット提案の復習計画をアグリーしてしまい、物語は一気に悲劇的結幕へ向かって転げ落ちていきます。
まず最初は、伝説のテノール、マリオ・デル・モナコの歌で オペラ対訳プロジェクトの映像です。
さて、次は マントヴァ公爵にピッタリと思われる、ルチアーノ・パバロッティの歌で… 映像はきれいではないですけれど
次は 小さいころに事故で視力を失った、でも現在最高のテノールの一人 アンドレア・ボッチェリの歌で
最後はアラーニャです…
同じ曲ですが、表現するところが皆さん異なりますよね… 聞き比べは楽しいです(^^♪