新しいチャレンジ
モーツアルト作曲レクイエム
天才作曲家モーツアルトの白鳥の歌。彼の突然の死により、未完であったものを弟子たちが完成させた作品。しばしば、ヴェルディ、フォーレの作品とともに「三大レクイエム」の一つに数えられる。 名曲です。作曲にあたって、ちょっとミステリアスな状況で映画「アマデウス」でもこの曲のミステリーぽい生い立ちが取り上げられていました。チャンスがあればぜひ見てみてください。以下は映画の部分ですがYouTubeにありましたので紹介します。
普通の演奏例としてカールベーム先生ウィーン・フィルハーモニーの録画版がYouTubeにありましたので紹介をいたします。重厚な名演奏だと思います。
さて、きょうここで紹介したいのは いろいろな指揮者、オーケストラで演奏されているこの曲を 映像と組み合わせて、しかも独唱者が簡単なパントマイム的な動きを加えながら演奏をするという新しい試み。公開しているのは、少し前に紹介をしたカナダトロントのCOC(カナディアン・オペラ・カンパニー)です。先に紹介をしたベーム先生の演奏と比べてどうなのといった野暮なことを書くつもりはありません。大きなおなかのテノールの姿をそんなに見たいというわけではないのですが、これまで、演奏会で聴いているレクイエムとはちょっと違う。最初から、観客がいない、映像で配信するということを基本に考えられたプログラムですねという未来を感じることができた「演奏会」と思います。
新しい演奏会のスタイルというと、思い起こされるのがブルース・ウィルス主演のちょっと前の映画「フィフス・エレメント」で宇宙人が 「ランメルムーアのルチア」のアリアを歌う印象的なシーンがありましたがあそこまではいきませんが、このレクイエムも新しい「劇場」であるリモート空間を意識して演出されたこの映像がなかなか面白いと思いました。
次のリンクは映画の当該場面の映像です。最後はアクション・シーンと絡んで変奏されています。これもいいよねと映画を見ながら思いました。
さて、最後のリンクがCOCのHPです。YouTubeでないのでHPから入っていただきもう一回クリックしていただかないと映像がスタートしません。最初に指揮者と演出家、歌手等 関係者のコメントが入っていてしばらくしてから映像がスタートします。お急ぎの方は 映像下部に出てくるスライドを動かしてお話はスキップさせても良いでしょう。
By こばつね
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