運動会のかけっこにふさわしい曲 その1
9月になってもまだまだ暑い日が続いていますが、秋はすぐそこまできています。秋になると各地で運動会が開催されていましたが、今年はできそうでしょうか?
運動会の音楽というと 駆けっこの時によく流されるのは ヨハンシュトラウス2世作曲の「トリッチトラッチポルカ」とカバレフスキーが激付随音楽として作曲したものを組曲としてまとまとめた「道化師」の第2曲「道化師のギャロップ」が有名ですね。これらの曲は強烈な個性のある(あくが強い)オッフェンバックの「天国と地獄(地獄のギャロップ)」の音楽よりも 単純に明るく、テンポの良い曲で楽しく走れそうに思えるので私は気に入っています。数回に分けて 運動会関係の曲を紹介したいと思います。
トリッチトラッチポルカはもちろんダンス(ポルカ・シュネル)の曲。名前の由来は、当時ウィーンの街で読まれていて、作曲家自身も記事を提供していた?ゴシップ雑誌「トリッチトラッチ」を皮肉ったものと言われています。うわさ話の曲なんだと思うと 人々が街角で噂話に興じている様子が目に浮かんできませんか?
ヨハン・シュトラウス作曲 「トリッチ・トラッチ・ポルカ」です。
最初はドュダメルさんの若々しい指揮
次はシモーノフさんさんの面白い指揮
うわさ話の有名な曲は ロッシーニのオペラ「セビリアの理髪師」の中にバジリオのアリア『中傷は風のように』を思い浮かべます。ちょっと運動会向きではありませんが こちらも有名なロッシーニクレッシェンドを味わえる、楽しい曲なので是非聴いてみてください。
アバド指揮 「セビリアの理髪師」より
私はこの曲が大好きなのですが、でもさすがにこの曲でかけっこは難しいです。やっぱりかけっこにはトリッチ・トラッチのように 速いテンポが良いですね。
他にも同じく「雷鳴と電光(稲妻)」もよく運動会で耳にします。こちらもポルカ・シュネルのダンス用の曲で雷が鳴り響き稲妻が空を引き裂く様子が目に見えるような楽しい曲です。
ヨハン・シュトラウス作曲「雷鳴と電光」
カルロス・クライバーの指揮
ボスコフスキーさんの古き良きウィーンの香りが香る指揮
この曲のように自然を描写した有名曲には ビバルディの「四季」やベートーヴェンの交響曲6番「田園」もありますね。
ビバルディ「四季 夏より」
ベートーベン第6交響曲「田園」より 嵐の部分から
カールベーム指揮
これらの超有名曲の描写は、聞きほれてしまって かけっこ 忘れてしまいそうです。なのでこれらを運動会で利用は難しそうです。ポルカ『雷鳴と電光』は底抜けに明るいのが特徴の音楽です。なので 運動会のかけっこにはピッタリですね。
by こばつね