ページめくる|Designer
デザインについてのアウトプットをまとめてます。
請求書ってよく使うものでありながらついつい手を抜いて配布されているフォーマットを使っていました。その手のフォーマットはいかにもエクセルで作りました感がありどうにも気に入らなかったのでシンプルなものを制作してみました。 せっかくスプレッドシートを使っているのに見た目を合わせるために無理くりセルの結合をしていたりしてコピペがうまくいかなかったりするのもよく配布されている請求書フォーマットあるあるなのですが、地味にストレスだったのでセルの結合は一切使わずに制作。 スプレッドシー
「荒木飛呂彦の悪役の作り方」という本が11月15日に発売されます。この本は「荒木飛呂彦の漫画術」の新シリーズです。新シリーズの前に漫画術を読み、デザインにも通じる考え方だなと思ったので感じたことをまとめます。 4つの重要要素この本では、漫画の王道を歩くために必要な4つの要素として、キャラクター、世界観、ストーリー、テーマが掲げられています。本の中では丁寧に説明されていますが、ものすごく簡単にいうとこの4つを絵で表現するものが漫画ということです。細かい内容についてはネタバレに
先日ランチでラーメンを食べに行った時に、お店の人が次回使える煮玉子無料券をくれた。自分はラーメンについてくる玉子が好きだ。その日も、ノーマルラーメンには煮玉子がついていないのでオプションでつける程度には大好きだ。なので無料券をもらった時は素直に嬉しかったが、無料券には11月末までと有効期限が記載されていた。 そのラーメン屋は、美容院がある街にあり自宅からは1時間以上かかる。先日も美容院に行くついでに寄ったのだった。10月と11月にも美容院に行くと思うので実質その街に行く機会は
AKIRA REMIXが発売されると聞いて、読み直したいと思っていたAKIRAの単行本を全巻買い直した。全巻セットで1万円程度だった。調べてみると2020年に100刷りを超えるまで販売当時のままの価格で販売されていたらしいが、改定されたそうだ。購入するときはちょっと高いかと思ったが実際に届いてみるとその凝った装丁と内容のボリューム感に感動する。 AKIRAの装丁大友克洋の研究家 鈴木淳也さんによると、大友克洋さんが単行本だけで持ち歩いてもかっこいいものをというコンセプトに掲
自分が好きなデザイナーを聞かれた時に、3番目以内に入るのが千利休だ。なんでかと言われると一言で言えないというか、自分でも理由がよくわからない。ただ、利休が残している長次郎に造らせた黒楽茶碗や待庵といった茶室、数々のエピソードを聞いていると、日本人の琴線に訴えてくるものがあるし、自分が持っている価値観の結構大きな部分は、利休というデザイナーが作っているのではないかという気がしている。 デザイナーとは利休がデザイナーであるかどうかは、利休がデザインをしたかどうかが重要だ。 デザ
Amazon primeでフォードvsフェラーリを観た。 この作品は、作品名の通り60年代のスポーツカー耐久レースで繰り広げられたフォードとフェラーリの競争という実話を元に脚色された作品だ。 クリスチャン・ベールが演じるケン・マイルズの無骨なかっこよさを、最初から最後まで楽しめる作品で、とても面白かったのだが、今回は作品の感想ではなく、映画の中で語られるフォードのブランドアーキタイプについて考えてみた。 アーキタイプとは アーキタイプは、ブランドの意味管理システムとして使
2024年3月1日、鳥山明が亡くなった。 私は今年で47歳になるが、私と同じ世代で鳥山明に影響を受けていない人はかなり少ないだろう。ドクタースランプは物心ついたころから家にあったし、ドラゴンボールは初めて自分で買った漫画の単行本だ。初版で全て揃えたものは度重なる引越しの際に手放してしまったけれど。 鳥山明の新しい作品をみて楽しむことも少なくなったというのに、亡くなったというニュースを目にした時はとてつもない喪失感があった。喪失感の一番大きな源泉は漫画ではなくドラゴンクエスト
noteを見直していたら過去に「2022年のデザイナーの暮らしを予想する デザインには政治が大きく関わる」という記事を書いていたので久しぶりに読んでみました。 記事を書いたのは、コロナが落ち着きつつある2021年の11月で、ちょうど衆議院選挙2021が終わったばかりの頃です。2018年には、経済産業省から「デザイン経営宣言」が発表され委員会からはデザイン経営に関する5つの政策提言も出されていました。 あれから2年半、さぞやデザインに対する社会の認識や政府の施策は進んでいる
ナポリピッツァ好き 自分はナポリピッツァ好きです。2002年にはナポリの老舗「ダ・ミケーレ」に行きたくてナポリにも行っています。(偶然にもこの本で語られているピッツァ職人が何人もナポリ入りしているのと同じ時期) そんな自分が、先日吉祥寺の「ピッツェリアGG」に行き、たまたま目にしたのが井川直子さんの「ピッツァ職人」です。ナポリピッツァに魅せられナポリに行き、ナポリピッツァの作り方だけでなく、その空気に魅せられた日本人ピッツァ職人達のストーリーです。 ピッツァ職人の生き方
UXを高めてきたApple製品の箱の秘密上記はApple製品についてのAIのコメントです。みなさまご存知の通りiPhoneをはじめとするApple製品は本体のデザインはもちろん、その箱のデザインもユーザー体験を構成する重要なタッチポイントの一つです。iPhoneの箱は一つ600円することがわかっていて※、高級時計の倍のコストをかけているといわれています。Appleがどれだけあの小さな箱に力を入れているのかわかります。ちなみにiPhoneは累計20億台以上売れているため、これ
アートは問題提起、デザインは課題解決、このように考えている人は多いと思います。 デザインが課題を解決することはあり、それは事実ですがデザインは課題を解決するだけのものではありません。むしろデザインの本質は課題の解決ではなく、新しい価値の発見と提示です。 デザイン思考とデザインは違うなぜデザインは課題を解決するものだという考えが広まったのか。もっとも大きな影響があったのはIDEOのCEOティム・ブラウンが広めた「デザイン思考」でしょう。日本では2014年IDEOのティムブラ
仕事でPR領域もカバーすることになりました。 サービスリリースのためにプレスリリースなどを書いたことはあるものの、PRについて学んだことはほとんどないど素人です。 プレスをひたすら書いてそれをどうやってメディアに取り上げてもらうかだけではない、PRの役割がきっとあるはずだと思いとりあえず本を読むことからスタートしました。 二冊を読めばほぼ網羅できる何冊か本を読んでPRの本は大別すると二つに分けられると感じました。一つはPR戦略に関するもの。もう一つはPRの具体的なメソッド
タイトルの画像をみて文章を読んでください。 これはあるバスに乗った時に貼られていたお知らせです。新500円硬貨が使えないので両替できる500円玉と交換します、という文章です。 一見何の変哲もない文章ですが、準備という言葉に注目してみてください。 準備という言葉の意味両替のできる500円玉を準備いたします、とはどういうことなんでしょうか。 運転士は申し付けられてから500円玉をどこかから用意するのか、その用意された500円玉をどうするのかは実はこの文章には書かれていません。
ディーター・ラムスの90歳の誕生日を記念して、ドキュメンタリーが無料公開されていたので観てみました。 内容はディーター・ラムスがブラウンに入社する前、建築家からキャリアをスタートさせブラウンで活躍し、1997年にブラウンを退いてからヴィツウで家具を作り始め現在に至るまでの軌跡です。 映像がとても美しく観ているだけで多幸感に包まれますが、内容も無駄がなくディーターが何を考えていたか、どういう人なのかが73分という短い時間に端的に表現されています。 映画の無料公開は22日までです
11月20日にスノーピークの会員制度が改正されるという発表があってからTwitterなどのSNSでは改悪だとかなり炎上してしまったようです。 その後会員からの抗議を受けて新制度の再検討をするという判断をするほどの反響がありました。 https://www.snowpeak.co.jp/news/p20211124/ 僕はあまりスノーピークのキャンプギアは持っていなくて、会員にもなっていませんでしたが、たまに店舗を覗くと思わず欲しくなる道具や服などが用意されていて良いブラ
Twitterでエルヴィス・コステロが「映像研には手を出すな!」というアニメのことを気に入っているという話題を目にするまでこのアニメのことは知りませんでした。 そもそもアニメは人に勧められたものを観る程度で、あまりよく観る方ではないので、エンターテインメントとして観るのであればもっと面白いアニメはたくさんあるのかもしれません。 しかし、このアニメが他のアニメと比較してもかなり高いレベル、もしかすると一番ではないかと思うことが一つだけあります。それはクリエイティブを仕事にし