深夜の議題

深夜1:03
燃えるゴミを捨てるついでにつけたタバコの火をつける
電灯が等間隔に光っている
微かに聞こえる車のエンジン音と川の濁流の音
このまま当てもなく何も持たずに歩いていけばどこかに辿り着けるのだろうか
どこへでもいけそうな気がして虚しくなる
何がなくたってただ足を支える地と果てしなく広がる空があれば
僕はどこへでも行けるのではないかと
錯覚してしまう

このまま歩き続けて
きっと明け方になれば我に帰るだろう

見知らぬ人
聞きなれた音
明るい空

そんなものは望んでいない
望まなくとも僕の周りの世界は今日も活動を続ける
変わらぬ自分
変わる景色
かわらぬけしき

僕の心は変わり続ける

見慣れた部屋に戻り
ベッドに横たわり
物思いに耽る

明日はどう生きようか

それが今の重大な議題だ

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