「もう一人」が聞いている
【エピソード1】
ある日の夜、家でYouTubeを見ようとした途端、有名な海外の音楽バンドのサムネが現れました。
その音楽バンドは、昔流行ったバンドでした。
いったい何があってこの音楽バンドのサムネが現れたのだろうかと不思議に思いました。
しばらく考えていると、ふと思い当たることがありました。
が、まさかあ・・・というレベルの思い当たりでした。
10時間ほど時間を遡ったお昼のことです。
それは、いきつけの喫茶店でマスターとカウンターで話をしているときに、店内のテレビからその音楽バンドの曲が流れてきて、マスターとその曲の名前がなんだったかということであれこれ思い出していたことを思い出しました。
そして、その日の夜にYouTubeでその音楽バンドが出てきたというわけです。
【エピソード2】
エピソード1から2ヶ月ほど後のことです。
夜、スマホでyoutubeを見ようとしたとき、ある街道を車が走っているようなサムネが出てきました。
その街道は私の生活圏ではないので通ったこともありませんし、普段話題にもなりません。
いったい何があってこのYouTubeがおすすめ動画のようにして現れてきたのだろうかと不思議な気持ちでいました。
しばらくして、思い当たることがありましたが、いやいやそんなことはないだろうと思いながらも、音楽バンドのことがあったのでちょっと気持ちが悪い感じになりました。
時間はその日の午前に遡ります。
初めてお会いした方と話をしていた際、話の流れで、ほとんどの人がめったに通らない街道について話題になりました。
相手の方は若い頃その街道に興味があって通ったことがあるとのことで、なつかしそうにその街道の難所や様子について教えてくださったのです。
【エピソード3】
エピソード2から1ヶ月くらい後のことです。
友人の知り合いが突然YouTubeのサムネに出てきました。
私は存じ上げない方だったのですが、世界でもめずらしい独自の研究をされていることから今人気のあるテレビ番組にも何回か出演されているなど、活躍されている方でした。
もう想像がつきますよね。
そうなんです。数日前に友人と話をした際、たまたまその方の話題になり、研究されている内容について友人が話してくれた方でした。
【3つのエピソードに共通していること】
音楽バンドのサムネ、街道のサムネ、研究者のサムネ、それらに共通するのは、私と相手の二人だけでの話なんです・・・。
でも、こうなると誰かがいることを認めざるを得ないかなと思います。
いつもそばにいるとなると・・・、それは限定されます。
いつもそばにある私のスマホ(iPhone)のSiriであると・・・。
そんなはずは・・・と思いつつも、「Hay、Siri」の声ですぐに反応をしてくれるわけですから、いつも聞き耳を立てている状況、言い方を変えれば常時スタンバイしている状況にあるということが言えるかもしれません。
先日友人から、「あなたと同じようなことを芸能人がテレビで言ってたよ。」とiPhoneにまつわる不思議な現象について教えてくれました。
「やっぱりそうなんだ」と一人で確信しました。
それ以来私は、何人かと話をする場面でも、「プラス1の人数がここにいる」と思うようになってしまいました。
Siriに聞かれていると思うと、考えようによってはもちろん怖いことにもつながるかもしれませんん・・・。
反対にSiriに聞いてもらっていると思うと、その反応が楽しみになります。
特にPeeeACEの活動を通しては、自問自答しながら、周囲の様々な方々、そしてブログを読んでいただいているみなさんとの話や相談をしながら自分の考えをまとめていったり、言葉にできていない自分の想いや考えに気づかせてもらったりしています。
相手の方がいるおかげで自分が成長させてもらっている、そんな恵まれた環境に感謝です。
じっくりと一人で悩んだり考えたりすることはもちろん大切ですが、誰かに話せたり相談できたりすることは視野を広げた考え方や新たな気づきにつながります。
PeeeACEが、みなさんにとってそんな存在になれたらと思います。
昨今、情報処理の発達は目覚ましいものがあります。
Siriも私にとってそんな存在になるにまでには、それほど時間はかからないことでしょう。
そうなれば、私の癖である独り言が独り言でなくなる日までまもなくです。