残らないけど残る幼児期のスキル
子ども用品売り場を覗いてきました。
昔はなかった新しい用品もあれば、一昔前とは比べものにならない機能があったりおしゃれになっていたりと時代の変化を感じてきました。
また、価格もよく言われる言葉ですが、ピンからキリまでといった感じで商品が並んでいました。
私のようになかなかお金をかけられない者にとっては、わずかな期間しか使わない物であることを考えると、シンプルな性能重視でいいしなあとか、レンタルはあるかなとか、最後には知り合のお子さんをイメージして、お下がりをいただけないかななんてことも思ってしまいます。
こんな話は、形として残る物の話ですね。
今回は形として残らないけどお子さんにとっては一生もににつながる話です。
それは、排泄です。
ドラッグストアに行くと、紙パンツの種類の多さにびっくりします。
みなさんは、どんな紙パンツを選ばれていますか?
デザイン、メーカー、性能など、選択する観点は様々かと思います。
今回は、性能に焦点を当ててお話をしたいと思います。
「なかなかオムツがはずれなくて困っています・・・。」
という相談を受けることがあります。
「どんな紙パンツを履かせていますか?」
とお聞きすると、
高性能な紙パンツを履かせているお家の方々がおられます。
高性能?
高性能のどこがいけないの?
となりますが、
高性能の紙パンツの売りの文句はなんでしょう?
「蒸れない」「サラッと感」「吸収力」などですね。
では、子どもたちは、どんなことがきっかけで排泄を訴えたりトイレに行ったりするのでしょう?
そうですね。不快感ですよね。
高性能の売りの文句に「不快感」はありませんね。
結果的に不快感につながるとしたら、おしっこを目一杯吸収して、アヒルのように紙パンツをモコモコさせて歩くときくらいでしょうか。
そこまで至るまでは、紙パンツの売りの文句の通りですね。
ということは、それだけでもオムツをはずすタイミング遅れることにつながってしまいます。
参考までに昔の話をすると、
昔はおしめと言われれる物でした。
単なる布です。
もちろん吸収力などというレベルのものではなく、即不快感につながる物でした。
それを親は、毎日毎日手洗いをしていたわけですね。
子どもは不快感を感じ、親は毎日のおしめ洗いから一日も早く解放されたいという思いがあったのではないかと思います。
その意味では、子どもも親も向かう方向としては一緒だったと言えるかもしれませんね。
昔のスタイルを実践されているお家の方々もおられるかもしれませんが、大半の方々は難しいというかなかなかできることではありません。
布オムツと紙パンツの間をイメージしての不快感を感じるグレードといったらいいのでしょうか、トレーニングパンツの活用がいいところなのではないでしょうか。
ご存知の方には言わずもがなですが、
ということで、こんな一手間はいかがでしょうか。
🔸前提として、発達段階を踏まえたアプローチにしてくださいね。
🔸布パンツを履かせた上に紙パンツを履きます。
こうすることで、子どもさんは不快感につながります。
また、支援者としては、床などに漏れないため、後始末が簡便にできます。
この手法は、寒い時期だからこその手段です。(夏は蒸れるためおすすめしません。)
そして、基本的には高性能な紙パンツはいらないかなと思います。
🔸排泄は日常のことなので、園に通われているならば、情報の共有も含めて相談も大切です。
🔸不快感からのアプローチの他に、時間排泄というアプローチもありますね。
物としては残らないですが、お子さんの一生ものとして残る一手間です。
一生ものとは書きましたが、そのうち私も紙パンツのお世話になる日があるかもしれません。
そのときは、高性能の紙パンツでお願いしたいです。