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「水戸黄門」を毎日見ている母

老いた母親がおります。
平日の夕方は、テレビの「水戸黄門」の再放送を見るのが日課になっています。

「水戸黄門」は、毎回勧善懲悪の流れのストーリーであることで安心して見ることができるという話を聞いたことがあります。
また、あまり複雑なストーリーではないことから、頭に入りやすいうこともあるかもしれないと思うと、なるほどと思います。

しかしながら、毎回同じような話の展開、また何度も再放送をされたり何十年も前の再放送だったりと、それを毎日見ている母親の姿、それもなんとなく見ているとか何かをしながら見ているとかではなく、映画でも観るかのようにテレビの正面に座って見ている姿に、「何度も見ているのになあ。」「つまらなくないのかなあ。」などと、私はマイナス傾向のなんともいえない感情が湧いてくるのでした。

そんな毎夕も、年末年始は特別番組のためにしばしお休みです。


そして年始といえば、元旦は私の好きな「相棒」の元旦スペシャルがあります。
もはや私の中では、元旦の夜のテレビといったら「相棒」という感じになっています。

話は脱線しますが、スペシャルのように2時間枠を見た後に決まって思うのは、登場人物が多かったり、ストーリーが複雑だったり、反対に間延びをしているように感じるときもあり、私には1時間枠の展開が合っているなあということです。見て疲れる感覚を元旦から味わうのは私には厳しくなってきたため、このところの元旦スペシャルは録画をしてあとから見ています。

「相棒」といえば「相棒」と半年ごとに入れ替わる「科捜研」です。
だいぶ昔になりますが、沢口靖子さんが我が家にいらしてくださったこともあって、「科捜研」は親近感を持って欠かさず見ています。

「相棒」も「科捜研」もずいぶんと年月を重ねているためか、テレビの地上波やBSでも何年も前の作品を遡って再放送をされています。
当然ながら私は見てしまうのですが、当時毎週欠かさず、しかも親近感という思い入れを持って見ていたにもかかわらず、ストーリーを思い出すことなく再放送を見終わってしまいます。

「こんなストーリーって見ただろうか?」「見逃していたのかな?」などと頭の隅で余計なことを考えながら見てしまうこと、また何も覚えていない自分を知ってしまうことで、見終わってからは、変な疲れとともにがっかり感が漂ってきます。


言ってみれば、当時あれほど食い入るように見ていたはずの「相棒」と「科捜研」ですが、再放送でも新鮮に見ることができているということです。


お正月モードが終わり、テレビでは「水戸黄門」が始まりました。
きっと母親も、毎日新鮮な気持ちで見ているのだと思います。

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