世界で一番自分を騙してくる詐欺師
どうも皆さん、今日は世にも恐ろしい、誰もが騙されたことのある詐欺師を紹介します。
一体誰のことだと思いますか。
世の中にはいろんな詐欺師が居ますね、特殊詐欺のニュースとか見てると、よくこんな方法思い付いたなーって思うし、スパムメールなんかもバラエティに富んでて凄く面白いですね。
でもそんな詐欺師も開いた口が塞がらなくなるほどに脅威の詐欺師が居るんです。それはもう、顔色一つ変えずに完膚なきまでに騙してきます。なんだったら100%善意で良かれと思って騙してくるので手に負えません。
ここまで勿体ぶらなくても大方予想はついてると思いますが・・・・・・。
はい、自分自身です。
アンカリングだのバイアスだの条件反射だの色々言葉がありますが、とにかく自分は自分を騙すのが得意で、とにかく何かと騙してきます。
過去記事「整合性のチェック」でも自分自身をセルフチェックしたり、第三者に自分をチェックしてもらうようにと書きましたが、自分自身を常に疑っていないと、どこで騙されてるかわかったもんじゃありません。人間、他人のことはまず疑って騙されないようにする割に、自分のことは全然疑わずに信じ切るので、なかなか危険だったりします。
実際、自分が一番信用できません。記憶は曖昧だし、偽の記憶を作り出して連続性を保持するし、錯覚や錯視は当たり前に起こるし、一番最初の印象ですべてを決めてしまうし、一度自分で正しいと思い込んだことは、他人にいくら忠告されても訂正したくなくなるし、やばいですよ、自分という詐欺師は。気を付けましょう。
大抵の場合、人生辛いな、上手く行かないな、なんか周りが敵だらけに見えてくる、みたいな状態の場合、よーく自分を見つめ直すと、大体変な暗示がかかって、悪く無いものを悪く見てしまっています。
ただし、これは何も異常なことというわけではなく、自然界を安全に生きる為の生存本能として、ネガティブな考え方をして危険を回避しようとし、錯視、錯覚の類も、対象の本当の姿を確認するよりも素早く身を守るために危険を察知する能力によるものです。
詐欺師と言っても、悪気があるわけではなく、単に自分を守るために騙している、優しい嘘つきというわけですね。大切に付き合っていかなければなりません。
だからとりあえず他人を疑う前に自分を疑った方が合理的です。ネガティブな思考は自分の身を守るためにありますが、それがアンカリングにより暗示となって自分を支配してしまわないように注意しましょう。
バイアスに支配されず、逆にバイアスを支配できるようにするのです。偽りの神ペセルに支配されてはなりません。
つまりは愛なのです、愛が無いから他人を考えもせずに疑い、自分を・・・というより、自分のバイアスによって歪んだ認知なんぞを無条件に信じてしまうのです。
解釈はクオリア無しには生まれず、愛の無いクオリアは認知を歪ませて、正常な判断を失わせます。
全ては愛なのです。愛こそ全てなのです。
以上、自分自身が世界で一番の詐欺師だという、お話でした。