絵本「だるまちゃんとでんくちゃん」から想うこと
絵本だるまちゃんとてんぐちゃんはご存知ですか?
加古さとしさんの代表作「だるまちゃんシリーズ」
だるまちゃんがてんぐちゃんみたいになりたくて
てんぐちゃんのぼうしやうちわやげたを家の中から探して真似っこします。
さらにでんくちゃんみたいな鼻が欲しくなっただるまちゃんは
お父さんに「赤いはながほしい」と頼みます。
するとお父さんは赤い花を沢山用意して、どれでも好きな花を選ぶように言いました。
だるまちゃんは「ちがうよ、ちがうよ。ぼくがほしいのは鼻なんだ」と泣きながら訴えます。
お父さんはなんと
「大間違えのとんちんかん」と自分の否を認めて笑いに変えて
大急ぎで知恵を絞って
餅をつくことを思いつき、立派なてんぐの鼻をつくるのでした。
なんて素敵なお父さんでしょうか?
めちゃくちゃな要求を
「まったく、バカなことをやって」とか?
「最初っから鼻といいなさい!」とか?
大人の都合は一切表にださないのです。
私はだるまちゃんが心底羨ましい
こんな大人がちかくにいたら
どれだけ自分を大事にできるだろうと思いました。
私もこんな大人になりたい!
私もこんな大人に囲まれたかった〜
絵本の読み聞かせって子どもに読んでいながら
自分に読んでいるところがあるな〜と感じます。
読みながら自分の中の子どもを癒やしたり、自分の中の親というものを客観視したり、いろんな思いがめぐります。
いろんな思いをめぐらせながら、絵と読み手の声で子どもとつなかる。
よりいっそう読み手が癒やされる瞬間があるな〜と思うのです。
そんな思いをシェアしたくなりました〜