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2023年5月4日 Voicy文字起こし:風邪の鼻水を吸引する器械の話【さまざまな薬が不足してきています】
※2022年12月21日 Voicyレギュラー放送文字起こしし、補完した記事です。
この記事は、マガジン『Voicy『ほむラジオ』レギュラー放送文字起こし』に収録されます。
また、メンバーシップ『スタンダード・アドバンス』の特典にもなります。
こんにちは。
このチャンネルでは、子どもやアレルギーの健康情報を5分程度でざっくりと解説してお届けしています。それでは、早速始めてまいりましょう。
風邪や発熱の患者さんが増えている
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最近、発熱や風邪をひいている患者さんがとても増えています。そして、風邪に対する薬が不足する状況になってきたので、別の方法も考える必要もあります。
風邪の症状である鼻水に対しては、一般的に抗ヒスタミン薬が使われています。しかし、その抗ヒスタミン薬は風邪の鼻水にはあまり効果がないことがわかっています。
そして特に小さいお子さんに関しては、古い世代の抗ヒスタミン薬は、熱性けいれんに伴った痙攣を起こした時に、その痙攣を長引かせてしまうことがわかっているため、最近、使われなくなる傾向にあります。
そんな背景の中で、子供の鼻水に対して効果がある方法はなにかあるでしょうか。
有力なのは、鼻水を機械で吸引する方法です。
鼻汁を吸引すると、風邪に効果があるのか?
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鼻水を吸引することで、子供の風邪を軽くする、もしくは悪化を防ぐ効果が期待できます。実際にポルトガルからの研究結果があります。
その研究では、保育園に通う3歳までの138人のお子さんを対象にしました。風邪に関する教育だけを受けたグループが34人、鼻水を吸引するように指導されたグループが35人、風邪に関する教育と鼻水吸引の指導を受けたグループが31人、そして何も指導を受けなかったグループが38人、その4つのグループに分けて1ヶ月間観察したのです。
結果として、風邪に関する教育や鼻水を吸引する方法を指導されたグループでは、気道感染症や肺炎、気管支炎、中耳炎などの発症率が大きく減ったという結果が出ました。
さらに、もう1つ大事なことがあります。
鼻汁吸引は、家族の生活の質も改善させるかもしれない
鼻水を吸引する方法は有効である以外にも、保育園を休む日数や保護者さんが仕事を休む日数も少なくなったという結果が出たのです。つまり、鼻水を吸引すると、子どもが保育園を休む日数を減らすだけでなく、お父さんやお母さんが仕事を休む日数も減らす効果があるということです。
コロナ禍において、感染対策が広く行われたことで、一時的に風邪の発症回数自体は減少しました。しかし、今後風邪の発症回数が増えてくる状況が予想されています。
そのため、風邪に対してどのように対応していくかが重要になってきます。その1つの方法として、鼻水を吸引する機械の使用が有望だと考えられます。
どのような器械がいいのか?
薬が足りない状況でも、物理的に鼻水を吸引する機械を使えば対応ができますので、手持ちに持っておくと良いでしょう。鼻水を吸引する機械に関しては、電動式のもの、特にコンセントに繋いで使うタイプがおすすめです。
なぜなら、その吸引力が安定しており、バッテリー式のものよりも高い性能を発揮することが多いからです。
有名なものとしては、「メルシーポット」が最も知られています。
もちろん、メルシーポット以外でも、時々、ECサイトでセールがあるので、その機会に購入しても良いでしょう。これから、年末年始や風邪が流行する時期が来ますので、今のうちに手に入れておくと良いかもしれません。
それでは、今回はこれで終了させていただきます。
さようなら。
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noteでは、ブログでは書いていない「まとめ記事」が中心でしたが、最近は出典に基づかない気晴らしの文も書き散らかしています(^^; この記事よかった! ちょっとサポートしてやろう! という反応があると小躍りします😊