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第72回 ほむスペ文字起こし:感染予防対策の手袋アレルギーの原因はラテックスだけではない
ほむスペ(Twitterのスペース)を定期的におこなっています。
その文字起こしです。出典の明示などをしておらず、
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より個人的な見解を含む場合があります。
そのため、限定公開としています。
誤字・脱字はご了承くださいませ。
こんにちは。
喋るのはあまり得意じゃないので、時々スペースで練習しています。
この間、家族が手荒れがするって言っていて、話聞いてみるとやっぱりラテックスアレルギーの話なのかなあと思う…ということがありました。
そして、その他の手袋の話とかを家族に話をしていたのですが、もしかすると感染対策手袋でかぶれているひとなどが増えたんじゃないかなあと思いました。
そこで、例えばラテックスアレルギーの切り口として、少し手袋の素材のはなしをしてみようと思っています。よろしくお願いします。
ラテックス手袋によるアレルギーは、1980年代から注目され始めた
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さて改めて、感染対策として、手袋をする人も増えているのではないでしょうか?そして、手がかぶれるっていわれる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?
手袋に関しての話って、米国で1980年代に、いわゆるエイズに関しての拡大からパニックがあったんですよね。
今と同じように感染対策という意味で手袋の消費がすごく増え、多くの医療従事者が、ラテックスアレルギーになったという時期があったんです。
ラテックス製手袋とかが、急造されて品質が悪いものもあったりし、ラテックス成分が残っていたりとかして、かぶれやすかったっていうところもあったようです。
そして、ラテックスアレルギーで重症の方であるとかもしくは亡くなった方も出てきて社会問題まで発展したんです。
その時期は日本でもラテックスアレルギーの方が比較的多かったように思います。
もちろん現在もラテックスアレルギーの方がいらっしゃいますし、例えば100円ショップとかを見てみると、ラテックス手袋って決して少なくないみたいです。
ですのでそういった意味でも、今後ラテックスアレルギーの方が増えてくるんじゃないかなってなんとなく自分の中では心配しているような状況です。
医療用手袋の材料として、ラテックス(天然ゴム)・ニトリル(合成ゴム)・プラスチックなどがある
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さて、ラテックスの話をしたんですけど、ラテックスっていうのは僕らの医療従事者のなかの話としては天然ゴムの話をしてると思ってくださいね。
天然ゴム、ラテックス以外の製品では、例えば合成ゴムを使ったものもあります。ニトリル手袋が代表でしょう。ニトリル手袋は、ラテックス、天然ゴムではなくて合成ゴムで使われて作られているものになります。
もう一つはプラスチックであるとかビニール製のものですよね。
これらは医療、医療の現場でも、時々使いますし、皆さんもすごく安価に大量にはいっている手袋で使用しているかもしれません。でも、これは、全然伸びがないんですよね。
そして最近は、ラテックス、天然ゴムの代わりにニトリル製がいいんじゃないかっていうことで、広く使われているんですが、それで万事OKっていう話でもないということも話をしていこうと思っています。
その前に、ラテックスアレルギーに関しての話を進めていきますね。
さて、ラテックスアレルギー、イコール天然ゴムって話をしましたよね。
ゴムの木に傷をつけてそこから出てくる樹液を使ってゴムにしていくってことです。
そのゴムの中には、たくさんタンパク質が含まれていて、現在15種類のアレルゲンになりうるタンパク質が見つかっています。
ラテックスアレルギーになりやすいアレルゲンとは
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その中で、Hev b6っていう、アレルゲンが有名で、特にアレルギーを起こしやすいことがわかっています。
さらにそのHev b6の中にもたくさん種類があって、Hev b6.02っていう、例えば果物アレルギーとかとも一緒になりやすいアレルゲンがあります。
例えばラテックスフルーツアレルギーって聞いたことがあるかもしれません。
ラテックスにアレルギーがある方は、果物に対しても30から50%ぐらいの人がアレルギーを持つことがあると考えられていて、例えば、アボカドとかバナナとか栗とかに関して含まれているアレルゲンなんですね。
そういった似たアレルゲンのことを相同性っていって、似てるタンパク質ということがわかっているんです。
ですのでそのHev b6.02にアレルギーになると、ラテックスフルーツアレルギーになってくる、果物とか野菜とかに対してもアレルギーになるひとがいるということになります。
ラテックス製の手袋についている粉は、ラテックスではない
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ちょっと話がそれたんですけど、ラテックス製の手袋を使っているとラテックスアレルギーのなることがあります。
で、そのラテックス製の手袋の表面に粉がついてることがありますよね。
粉がついているとその手袋の滑りが良くなって脱着が簡単になるとか、そういった面から使われていました。
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