βラクタム系抗菌薬にアレルギーを疑われた児に、実際に内服試験をするとどれくらい陽性になるか?|2024年8月14日
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ペニシリンを含むβラクタム系抗菌薬アレルギーの正確な診断と適切な使用が課題となっている。
■ βラクタム系抗菌薬は、細菌の細胞壁の形成を阻害することで、細菌の増殖を抑え、感染症の治療をするタイプの薬です。
■ そしてβラクタム系抗菌薬は、ペニシリンやセファロスポリンなど、様々な種類があり、ひろく活用されています。
■ βラクタム系抗菌薬アレルギーは、小児で最も多い薬物アレルギーのひとつで、約5%〜10%の小児あるとも報告されています。
■ しかし、『抗菌薬アレルギーあり』とレッテルを貼ってしまうと、使うことのできる抗菌薬の幅が狭まり、不適切な抗菌薬の使用が増加し、耐性菌が増えてくると治療の成功率を下げることになります。
■ 一方で、たとえばペニシリンアレルギーの疑いがあっても、最大90%が再度内服しても症状がないことが示されています。
■ すなわち、多くのβラクタム系抗菌薬アレルギーは、そもそも皮膚症状などのでやすい感染症のある状況で判断されているため、皮疹が抗生物質によるものと誤って認識されることがありうるということです。
■ とはいえ、βラクタム系アレルギーかもしれない、という児に対し抗菌薬を再度内服させるというのは当然リスクがあります。
■ そこで、そのリスク因子を承知しておく必要性があるでしょう。
■ そこで、このテーマの研究はさまざま行われていますが、わかりやすいリスク因子を求めた研究が、最近報告されています。
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