ゴマに対する経口免疫療法は有効か？｜2023年8月28日

■ ブログで公開した内容の深掘りです。

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ゴマアレルギーは少なくないものの、検査も、治療も研究は不十分。

■ ゴマアレルギーは地域によって、たとえば中東、メキシコなどでは多いとされています。

Baseggio Conrado A, Patel N, Turner PJ. Global patterns in anaphylaxis due to specific foods: a systematic review. J Allergy Clin Immunol. 2021; 148(6): 1515-1525.e1513.

■ そしてEU、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、モロッコ、台湾などではゴマの食品表示が義務付けられています。

European Food Safety Authority. Scientific opinion on the evaluation of allergic foods and food ingredients for labelling purposes. EFSA J. 2014; 12(11): 168-174.

U.S. Food & Drug Administration (FDA). Food allergies. Accessed January 24, 2022.
https://www.fda.gov/food/food-labeling-nutrition/food-allergies

■ 日本でも、『特定原材料に準ずるもの』としてゴマが入っています。

https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/allergy/assets/food_labeling_cms204_210514_01.pdf

■ しかし、ゴマに関しての研究は十分とはいえません。

■ たとえば、ごまのコンポーネント検査の検討はすすんでいるものの、保険適用とまではなっていません。

Borres M, Maruyama N, Sato S, Ebisawa M. Recent advances in component resolved diagnosis in food allergy. Allergol Int. 2016; 65(4): 378-387.
Maruyama N, Nakagawa T, Ito K, et al. Measurement of specific IgE antibodies to Ses i 1 improves the diagnosis of sesame allergy. Clin Exp Allergy. 2016; 46(1): 163-171.