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2023年5月21日 【最新論文紹介】1歳から3歳のピーナッツアレルギーには、経皮免疫療法が有効?:EPITOPE試験
■ ブログで公開した内容の深掘りです。
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食物アレルギーの免疫療法はさまざまなルートが考えられており、そのうち安全性が高いと考えられているのが『経皮ルート』です。
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■ 食物アレルギーが増えているなか、免疫療法が注目されています。
■ 今回、経皮免疫療法と最新の試験であるEPITOPE(エピトープ)試験に関して共有したいと思います。
■ 食物アレルギーの治療には、様々なルートが考えられています。
■ それには皮下免疫療法(皮膚の下に注射をする方法)、経口免疫療法(食べる方法)、舌下免疫療法(舌の下に食物抗原を置く方法)、そして経皮免疫療法(皮膚に貼るパッチを使う方法)などがあります。
■ これらの中で、リスクが最も低いと考えられている方法が経皮免疫療法です。
■ 現状では、4歳以上の子供に対する研究が主で、3歳以下のお子さんに対する治療はまだ十分に報告がありません。
■ しかし、エピトープ試験という最新の試験は、New England Journal of Medicineに報告され、1歳から3歳のお子さんに対して行われたという点が特に注目されています。
この論文でわかったことをざっくりまとめると?
1~3歳でピーナッツアレルギー(ピーナッツ蛋白質による誘発量300mg以下)確認の児362人を対象にViaSkinパッチ(ピーナッツ250μg)を12ヶ月間使用した有効性と安全性を評価したところ、
✅ 経皮免疫療法群で67.0%、プラセボ群で33.5%(リスク差33.4%ポイント; 95%CI 22.4~44.5; P<0.001)が、ピーナッツアレルギーの改善率であり、有意に差が認められた。
(試験開始前の誘発量がピーナッツタンパク質10mg以上なら、介入後の誘発量がピーナッツタンパク質1000mg以上(ピーナッツ約3~4個分)、試験開始前の誘発量がピーナッツタンパク質10mg以下なら、介入後の誘発量がピーナッツタンパク質300mg以上(ピーナッツ約1個分)ならば、患者は介入の効果があったと定義)
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