おかあさんごっこ
気がつけば2020年になってもう4ヶ月過ぎ、世間は驚く程の変化の最中にあります。
最後の更新が昨年の12月と言うことで新年の挨拶もしないまま、新年度になってしまいました。
私はと言いますとさほど変わらない生活を送っています。何故なら…数年前から実家の仕事を手伝いながら家事手伝いもしつつ、自分の好きなことを極めようと決めたからです。
つまり、あまり外出はしない生活と言うかインドア派って言うより、ひきこもりですね。
PCを使ったりiPhoneだったりで仕事や作業をして、合間に読書や映画鑑賞にアニメを観る。
そして一番大切なのが家事です。食事もそうですが、掃除や片付け、家の中をキレイにする。すると家族が帰宅して円滑に暮らしていける。そう思って、できるだけ最低限は毎日やっています。
人には得手不得手というものがあり、それぞれが自分の得意分野を伸ばして活躍していると思います。私はずっと特別なものを探していました。何か特別な才能はないかと色々な職業を経験し、沢山の大人たちの話を聞き、数えきれない程の失敗もしてきました。
そこで気が付いたのは、自分にとって一番大切なものというのは、家族という存在や、生きていくというサイクルそのものだという事です。正確には、人としての営みですね。この日本という国に生まれ落ち、育まれながら、知らず知らずのうちに身に付いた生命の循環や小さな生命も自然の一部だということ。そしてその一部が全部であることも。
何が言いたいかというと、結局私が求めていた夢は幼少期に保育園で発表した「およめさん」や「おかあさん」だったんだなと言うことです。家族を守る、家庭を守る、お母さんという存在に憧れていたのです。
だからと言って自分の母のようになりたかったのかと言うと少し違って、私と母は性格も考え方も違います。母は家事が好きではなく、他人に評価されるのを好みます。だから手作りお菓子や手作りの洋服、何でも一手間かけて作ることが好きです。
私はお菓子作りや裁縫はあまり得意ではありません。凝った物も作れません。私が憧れた母親像は少し違うのです。家族が毎日の生活を円滑に送る、それぞれに役割があり、それぞれの時間軸で生きている中で、その中心となる家を円滑にまわしていく。簡単に言えばそれが私の思い描く理想の母親像です。
だから家事は何よりも大切なのです。母親の作る食事をとるという事が母から子へ大切な何かを受け継ぐとうことの一つだと感じました。家事が苦手な母も、私が小さい頃は色んな手作り料理を与えてくれました。
小さい頃にやったおままごとやお母さんごっこって、本当に大切な予行演習だったんじゃないかと本気で思っています。クレヨンしんちゃんに出てくるリアルおままごとも外せないシーンなのかもしれません。
そして、そうやって家族がきちんと生活していけること自体が私にとっての幸せなんだと思いました。こうやってカッコつけてキレイな部分だけ書いていますが、我が家は喧嘩ばかりしています。そしてすぐに笑い合い、言葉はなくても大切に想い合っていると実感しています。
話が少しズレてしまいましたが、私の夢はやっぱり「お嫁さん」や「お母さん」です。
と、言いながらやりたい事は別にあります。それはもう夢ではなく、現実です。独身で30代の今だから言える夢なのかもしれません。
自分が受け継いだ大切なものをまた次に受け継いでいくことで、全部の一部になっていく。
おばあちゃんやおじいちゃんが大好きだった子どもの頃、季節ごとの行事や、新しい生命が生まれて、家族が増えていく喜びを肌で感じていたこと。いつの間にか忘れて成長し、思い出した近頃、やっと大人に近づけた気がしました。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
また更新します。
peco
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