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大学に行けなくなった話

だいぶ昔の事だけれど、自分の人生の中でも大事なターニングポイントとなった出来事なので、もう一度振り返ってみる。

当時の私は、地方の大学で4年間を過ごした後、そのまま同じ研究室の大学院に進学した。
研究が楽しかったのでもう少しやってみたい、、という理由で進学したが、実際は、就職はなんとなくまだしたくない、周りの人も進学してるから、、といった考えも持っていたと思う。

いずれにせよ、自分が本当に何がしたいのか、どうやって生きていくのか覚悟を決めていなかった。そう、なんとなく進学しようかなって考えだった。

甘い考えを持っていた自分には見えていないことがあった。

学部生の頃は、敷かれたレールの上を如何に上手く立ち振る舞うのかが大事だった。でも院生になるとそうではなく、自分でレールを敷く事が大切だった。

当時はそんなことに気付けなかった。

今までとは違う状況に戸惑っていたと思う。それでも、一生懸命やっていたつもりだった。深夜まで研究室にこもって実験に取り組む事もあった。

そんな日々を過ごしているうちに、なぜ、こんなことをしているのか?この実験は何のためにやるのか?という考えが頭から離れなくなっていた。 

実験結果が出ようが出まいが、自分には何の価値も無いことに気が付いてしまった。。

自分の生きていく方向、レールを敷く意味が分からなくなった。…段々サボりがちになり、とうとう大学には行かなくなった。大学院2年の秋頃だったと思う。

気付けば数ヶ月引きこもりの生活。
今思えば鬱だったのかもしれない。受診はしていないからわからないけれど。。。

つづく。

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