【噛み合わない】を楽しむ
私は特別養護老人ホームに約6年半勤務していました。
夜勤は静寂が続いていたかと思えば、いきなり慌ただしくなったり、色々な事が起こります。
そんな夜勤中のひとコマ。
布団をいじって寝付けない入居者Aさん。
Aさん(布団をいじりながら)「これは、何?」
私 「お布団です。掛け布団。」
Aさん「じゃあ、合格って事?」
私 「??・・ええ、そうです、合格です。」
Aさん「じゃあ、知らせておいてね!」
私 「!!??」
認知症がある方に対しては、まずその方の言動を受け止め、否定せず接するということが基本なので、何とか話を合わせようと試みるも・・。
こんな噛み合わない会話なんて日常茶飯事です。
でも捉えようによっては、こんな楽しい会話ありません!
夜勤中に襲ってくる眠気と合わさって、おかしなテンションになってくるんです!
良い意味で(笑)
・人手不足
・身体的負担が大きい
・薄給
・入居者さんからの暴言、暴力
よく介護職で言われるようなネガティブなイメージの事も、もちろん実際にはあります。ですが介護の仕事を続けていけるのには、やはり介護職ならではの魅力もあるのです。
そのうちの1つが【噛み合わない】を楽しむ事だと思っています。
会話が成り立たない事も、考え方を変えれば、ちょっとシュールな会話劇です。
何も起こってほしくないけど、ほんのちょっと何か起こってほしい。
そんな施設の深夜。