毎日童話(童話?)『たかちゃんの朝』
たかちゃんは6時起き
パパより早く起きる
まだ小学2年生
早く起きる理由は朝ごはん担当だからだ
パパは帰りが遅い
寝かせてあげるために朝ごはんをつくっている
幼稚園生の頃からパパのお手伝いをしていたから
ご飯を炊くのもお味噌汁を作るのもお手の物
納豆だって100回かき混ぜるこだわり
朝ごはん完成前にパパを起こす
出来るだけ寝かせてあげたいからギリギリに起こす
朝ごはんは必ず一緒に食べる
短いけど一日で一番幸せな時間
パパが出勤の準備をしている間に食器洗い
すすぎはパパでその間にたかちゃんはお着替え
毎日玄関を出る前に抱きしめてくれる
ここも短いけど一日で一番幸せな時間
玄関を一緒に出る
『そんな毎日を過ごして、今年で26年。今まで幸せな時間を作ってくれてありがとう、パパ。明日からは、パパ以上の好きな人の為に朝ごはんを作るよ。パパに教えてもらったご飯の炊き方とお味噌汁の味で。』
パパ!
早く!早く!
電車間に合わないよ~!!
待てよ、たかこ!