ポルノグラフィティ「君の愛読書がケルアックだった件」をイメージした小説6
家に帰ってから、改めて新井さんの小説を読む。やっぱり面白い。しかも量がすごい、100枚くらいはあるのではないだろうか。
新井さんの小説を読み切るのに、数日かかった。新井さんに小説を持ち帰ったことがバレなかったのは、あの日から新井さんはずっと休みだったからだ。最初はこのことがバレたらどうしようかと脅えていた僕だったが、読み終える頃には罪悪感も薄れていた。こっそり机の中に戻せばバレないのではないかと考え始めたくらいだ。僕はそれを実行することにした。
早く登校するためにいつもより早