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耕作放棄地をピーカンナッツで再生 2024年2月

2024年2月の農地再生日誌

私たち、薩摩ピーカンファームは鹿児島県霧島市の耕作放棄地を活用し、クルミ科のピーカンナッツという植物を育てています。
荒れ果てた耕作放棄地を再生するのは、なかなかにハードなことが多いですが、その農地再生の記録をnoteで公開していきます。

2月のピーカンファームは、農地整備や堆肥づくり、新規農地の取得交渉など、多忙な日々が続きました。地域の方々とのつながりを深めながら、少しずつ農地再生への歩みを進めています。


2月1日〜4日 農地取得と堆肥づくりの試行

堆肥と稲藁・籾殻・米糠で温床作りました。 ピーカンナッツの殻でも出来るか実験してみます

地域自治会や公民館で事業説明を行い、新規農地の取得交渉を進めました。ピーカンナッツの植栽について地権者に説明し、雑木が繁茂する荒地の回復作業を約束。農地再生の重要性が伝わり、基本的な承諾を得ました。

堆肥づくりではピーカンナッツの殻を活用し、温床での発酵を試みていますが、水分保持の弱さが課題に。米ぬかや水を追加し、攪拌を繰り返しながら試行錯誤しています。


2月5日〜10日 農地整備と水路設置

農地の湿地化を防ぐため、小型ユンボを使い外周に水路を設置。さらに、排水不良を解消するため暗渠排水の導入やもみ殻を活用した排水層の設置を検討中です。農地再生には、こうした細かな整備作業が必要不可欠です。

ミニユンボでの作業。雑木の抜根と排水不良箇所を面的に改善。暗渠をほり下部にもみ殻や小枝を投入。

また、植樹祭を控え、植栽予定地の耕耘作業や雑草刈りを実施しました。荒地を綺麗に整備することで、地域の方々にも喜ばれています。


2月11日〜14日 苗木管理と地域連携

苗木の散水や獣害対策を行い、仮植えした苗の管理に注力しました。自治公民館で事業説明を行い、地域住民の理解を得ながら農地再生への協力を求めています。

また、指宿から160本の苗木を受け取り、すぐに仮植え。苗木の受け取り作業は今後も続きます。


2月15日〜18日 水路整備と役員会

ピーカンの殻の堆肥化試験設備が出来ました

雨天の日は事務所改修作業を進めつつ、晴天時には農地の横方向に土水路を設けました。圃場の水の流れや道路からの雨水の進入を観察し、改良点を市役所に相談。農地再生には、地域のインフラとも連携が必要です。

本植えの区割りをしました。2.5m区画で植え付けて、来年間引きをしていきます

役員会では農地取得や植樹祭の進行状況について協議しました。


2月19日〜23日 苗木受け取りと本植え

本日の農場での一枚。肥薩線の電車がすぐそばを通ります。

指宿の農園から今年度最後の苗木85本を受け取り、仮植えを行いました。弱い苗は自社で引き取り、丈夫な苗を他地域に送るなど、品質管理にも努めています。

さらに、本植えのための農地整備が本格化。圃場の区割りや植栽計画を立て、耕耘作業を進めました。


2月24日〜29日 植樹祭準備と地域交渉

植樹祭に向けて農地整備と会場準備を行いました。農地使用許可を得ていた地権者からの急な変更があり、代替地の調整や新たな交渉が必要となりましたが、粘り強く対応しています。

また、植樹祭の案内や関係機関への事前連絡を行い、地域の協力を得ながら準備を進めました。

待ちに待ったトラクター無事に届きました!

未来への一歩

2月は農地整備と苗木の本植えが中心となり、再生農地の基盤が整いつつあります。引き続き地域と連携しながら、耕作放棄地の再生を目指して努力していきます。

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