美術館に行けば秋がある
2024年10月4日(金)曇りのち雨 29.2℃(MCJ056)
香川県から友人が上京してきたので、もう1人の友人と3人で表参道で待ち合わせて根津美術館へ行き、企画展「夏と秋の美学」を鑑賞した。
日本画に描かれる自然や花鳥を観るのは大好きだ。この展示の目玉のひとつは鈴木其一が描いた「夏秋渓流図屏風」である。絵の前に設置されたベンチに腰をおろして眺めていると、渓流のせせらぎが聞こえ、頬をそよ風が撫でていくのを感じる。絵の中に入って呼吸しているような気持ちになる。友人にそう言うと、子どものころ絵を見ていたとき一緒にいた大人に「その絵の中に入ったとき、息がちゃんと吸えるかどうかが良い絵かどうかの判断基準になる」と言われてそれがずっと心に残っているのだと話してくださった。まさに。
展示を鑑賞した後は、NEZUCAFEでお庭を眺めながらお昼を食べ、キンモクセイの香りがほのかにただよう庭園を散策した。
根津美術館はいつも初夏に来ることが多かったのだが、初秋のお庭もまた良くてこの時期ならではの景色を心ゆくまで味わった。どの時期に来てもいつも心が洗われる。
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