見出し画像

朗読と輪読

2024年8月30日(金)雨時々曇り 26.9℃ (MCJ021)

ルーシー・モード・モンゴメリ生誕150周年の今年、私のブログの読者にはお馴染みであろうモンゴメリ文学のファンクラブ「バターカップス」では、イベントが目白押しで、会員のみなさんは近年にないフットワークの軽さを発揮し大いに盛り上がっている。

イベントは楽しくて良いのだが、会員の誰もが無理なくできるお祝いの仕方はないだろうか? と考えたとき、シンプルにモンゴメリの作品を読みその世界観に触れることがきっと作者自身も一番喜んでくれるに違いないと思った。私も今年は一冊でも多くモンゴメリの本を読もうと決めている。黙読してその世界にどっぷり浸かるのは楽しいが、たまには声に出して読んでみたらどうだろう? そう思って始めたのが月に一度の朗読会である。一人でも良いのだが、みんなが同じ時刻にそれぞれの場所で同じ箇所を声に出して読んでいるというシチュエーションはちょっと面白そうだと思ったので、さっそくバターカップス通信を通して提案してみた。

何度か読んでいくうちに、やっぱり音読も誰かと一緒にやってみたくなった。バターカップスでは会員だけが参加できるオープンチャットがあり、ライブトークの機能を使えばできるのではないかと始めたのが「輪読の会」である。朗読したい人はもちろん参加できるし、誰かが朗読するのをラジオみたいに聴くだけでも問題ない。顔は見せずに声だけだから気楽に参加できるのも良い。そんなわけで、モンゴメリの誕生日から毎月30日の夜に開催して「赤毛のアン」を一章ずつ朗読&輪読している。

今日は読み手が3名。聞き手は7〜8人いただろうか。私は村岡花子訳の新版を、もう一人は村岡花子訳の旧版を、そしてもう一人は岸田衿子訳の「赤毛のアン」第8章を読んだ。他の人が読んでいるときは自分の本を一緒に読むので、言葉の表現の違いなどを楽しめるのが面白い。声に出して読むと、黙読しているときには読み過ごしているちょっとした言葉の表現や言い回しに気付かされたりもする。朗読を学んだことはないので、良し悪しはわからないが、登場人物になりきって読むと面白味が増す。上手になることが目的ではないので、その点は実に気が楽である。

モンゴメリへの感謝の気持ちをこめて「赤毛のアン」の世界観に浸る。月に一度の愉快極まる時間である。

こちら ↓ も合わせてお読みいただければ幸いです。

いいなと思ったら応援しよう!