僕が出会ったすごい人シリーズ!3人の天才の二人目!ドイツ人!
彼との出会いはドイツ、僕が1999年にヨーロッパ3ヶ月の旅をしている時に出会った。現在ヨーロッパの旅の日記を更新中、ドイツは終盤の方なのでまだまだ後の方。。
出会いの場所はフィリハーモニー!ベルリンフィルハーモニー交響楽団の本拠地のコンサートホール。クラシック好きな僕は旅の途中でもクラシックを聴きに行きました。ベルリンにいる間に泊めさせて頂いているお世話になっている人に連絡をしたくて公衆電話をコンサート開始前にそのホールで探してました。
ドイツ人の口から「大江健三郎!」?
そこで僕が声をかけた人が大柄のドイツ人。公衆電話の場所や使い方を教えてくれました。彼とはそこで別れてコンサートを楽しみ帰ろうとするとまたそこで偶然にも彼に出会いました。旅人である僕と日本文学が好きな彼と親しみを持ちその後近くのアイスクリーム店でアイスを食べに行ったのが始まりです。彼の名はステファン!190cmぐらいの大柄で体格もよく太っていて話し方も優しく知的な人です。彼の最初の言葉は「kenzaburo Ooe が大好きだ!」「大江健三郎!?」名前は聞いたことあるけども日本人でも彼の本を読んだことがある人はそんなに多くはないと思うけどもドイツで?彼曰く「大江健三郎がベルリンに来た時にサインをもらった」という。
そうそう彼は中古本を仕事にしていて本が大好き!アパートは本だらけで4万冊くらいあるみたいで2LDKの4mの高さのアパートは天井まで本棚、しかも本は奥と手前の二重ずつ並べていてリビングルーム、キッチンも本があり壁は全て本の壁になっている。でも本の香りといい居心地がいいものだ。
彼の大好きな日本人著者は「三島由紀夫」
彼は日本文学の本も読んでいてかなり詳しい。中でも一番好きなのは三島由紀夫だそうだ。理由は「言葉や表現の美しさ。」これは三島由紀夫を愛読している日本人からも聞く言葉だけどもドイツ語に翻訳されていてもそれが伝わっていることが素晴らしい。翻訳者で本の価値も変わってしまうくらいだ。
ドイツの旅の途中に彼の家にも泊まらせて頂き、そしてドイツに引越しする時も最初の1年は彼と一緒に住んでました。彼はドイツ人の中でもドイツ語が達者みたいでそんな彼と一緒に住んでいたのでドイツ語はかなり自信がもてました。
僕が一人暮らしを始めて泥棒が入って警察に行くことになったときには彼が来てくれて、警察がそのレポートをまとめる時に彼はその警察官のパソコンを覗き「ここはこういう表現の方がいいんじゃないか?」とドイツ語を訂正してました。警察官も「そうだね、その方がいいね。」という感じです。
そんなこと日本である?笑
本を読んでいる人の語学力というのは計り知れないものがあるかもしれない。しかも彼は古い古文的なものも扱っていて読める。大好きな本を仕事にしているしクラシックも大好き。そして指揮者が好きなことから僕も彼から多くのことを学んだ。レコードも何枚かプレゼントしてくれたしそのクラシックの曲は今でもとても大好きです。とにかく彼の趣味はどれも専門家の域を超えている。それは前回の天才の一人の彼にも言えることだ。
僕はクラシック以外も聴く。部屋でPOP音楽を聞いていたら彼がやって来て「何を聞いている!こんなのは音楽ではない!」と言っていたことは今でも思い出す。笑 彼にとっての音楽はクラシックとオペラみたいだ。
彼とクラシックを聴くのがとても好きだ。彼はスプーンを持ちながら目をつぶって指揮をしている。あの光景は本当にいいなって思う。そしてドイツにいる時はかなり彼と一緒にコンサートに行った。一緒に住んでいる時は毎週行ってたくらいだ。彼はもっと行っている。チケット代高そう!!と思うかもしれないが毎回500円くらいだ。世界最高のオーケストラが最高のコンサートホールで500円で聴けるのがベルリンなんです。
そして彼が天才だと思うポイントはゲイであること、そしてもう一つのポイントはお金稼ぎができない。お金に無頓着なんです。天才で稼ぐ人もいるけども彼は真逆です。人が良すぎて騙されやすかったりもしてます。そんな状況でもコンサートたくさん行ってるし旅行もしてます。食費はほとんどかけない。夕食にチョコだけなんてのもオッケーです。僕ではありえない。。笑
ゲイはドイツでもとっても多くドイツでは同性愛の結婚は認められています。ゲイパレードもあるし、彼の誕生日パーティーにはゲイの友達がたくさん集まって来ます。女性からも人気があるし、彼のことを悪くいう人は誰もいない。そしてカナダで出会ったアンドレさんを初め本当にゲイの人は賢いと思います。そして一緒にいてとても面白いし楽しい!
ステファン繋がりでドイツにいる時は多くの体験ができました。クリスマスは彼の家族と毎年一緒!ヨーロッパではクリスマスは家族で過ごすのが当たり前なので一人でいる僕を毎年招待してくれてたり、彼の義理の母のマギタさんとの出会いも僕が今仕事の一つにしているステレオカメラを教えてくれたのも彼女でした。
そしてヨーロッパで働き出したのも彼が関係している。その仕事がなければヨーロッパで好きな国で働くこともできていないし今の自分もいない。
あのコンサートホールでたまたま声をかけた人、そして偶然にもまた再開できたことで人生はこうにも変わるものだと思うと本当に人生はどうなるかわからないけど運かな。。。
それでは今日も良い1日を!
全国を愛犬と旅しながら地域の習慣や食などをそこにいる人には気づかない素敵な文化などを伝えてより良い楽しい生活になったらいいなと思います。こんな美味しい食べ物や習慣、生活に気付いたらシェアできたらと思います。私たちが知らない素敵な日本を世界にも伝えたいと思います。