デンマーク デザイン留学
Hej!
初めまして
2023年8月からデンマークのフォルケホイスコーレに留学しています。
後2ヶ月で私の留学期間が終わってしまうので、この貴重な体験を記録として残そうと思いブログを始めてみました。
留学をする前、学校についての情報がとても少なく不安だったので私のnoteがフォルケホイスコーレ留学を考えている方のお役に立てたら幸いです。
今回はフォルケホイスコーレについてと私の学校について、留学を決断したきっかけについて書こうと思います。
では、まず簡単に私について紹介させてください。
私は現在、大学で建築、住居環境を専攻している大学3年生です。
2024卒の予定でしたが、1年間休学をして約半年間フォルケホイスコーレでデザインについて学んでいます。
留学をするのは今回が初めてで、海外に行くことも今回が初めてになります。
デンマークには7/31~1/14まで滞在予定で、ここで暮らせるのも残りあと1ヶ月半を切りました…あっという間でしたTT
趣味は食べること、映画鑑賞、絵を描くこと
好きなものは辛いものです❤️
留学を決断したきっかけについてはこの記事の最後にまとめています。
良かったら最後まで見てくださいね
では初めに
「フォルケホイスコーレとは」
ズバリ、北欧特有の教育機関です。
民主主義的思考を育てる場所とされており、試験がなく17歳以上であれば誰でも入学できる開かれた教育機関です。(もちろん入学試験もない。※学校によっては留学生のみ英語の能力確認試験があるようです)
高校卒業から大学に入学、または仕事に就くまでの期間をギャップイヤーと呼び、多くの人がこのギャップイヤーを取り、興味がある分野のフォルケホイスコーレに入学して自分の興味のある分野を探るそうです。
自分と向き合う時間が十分に取れるのはとても羨ましい…
いろんな分野のフォルケホイスコーレ(カメラ、デンマーク語、体操、ジュエリーなどなど)があり、私も時間と資金さえあれば何校か続けて通いたかったです。
国からの支援を受けているため、留学生でも学費の一部を負担するだけで入学することができます。
私の学校の場合、学校に支払ったのは食費込み、部屋代、修学旅行の費用込みで約100万円ほどでした。(秋ターム(8/2~12/19))
VISAはST1の学生VISAでした。
学校でのアプライが終わりadmission letterが届いた後、学校の指示に従って登録を行いました。
学校についてや、その他のフォルケホイスコーレについては一般社団法人のIFASで読むことができます。
私も留学前は学校探しなどをこのサイトで行い、大変お世話になりました。
https://www.ifas-japan.com/folke/
「私の通っているフォルケホイスコーレについて」
私が通っている学校は、「Den Skandinaviske designhojskole」通称DSDHと呼ばれるアート専門の学校です。
VK(Visuel Kommunikation)、MT(Mode & Tekstildesign)、AB(Arkitektur & Bydesign)、MRP(Møbel, Rum & Produktdesign)と呼ばれる専攻がありそれぞれ1週間ごとに課題をこなしていきます。
簡単に言うとVK=グラフィックデザイン MT=ファッション AB=建築 MRP=プロダクトデザイン になります。
大学入学のためにポートフォリオを作りに来る子も多く、専門学校をイメージしてもらえるといいかと思います。
どの学科も1週間単位で一つの課題を作り上げるため、思っていたより忙しい毎日を送っています。
私はVK専攻でグラフィックデザイン、イラスト、インタラクションデザインを学んでいます。今まではポスター、ロゴデザイン、パッケージデザインなどを作成しました。授業内容については違う投稿にまとめていますので是非↓
学校のサイト、Instagram、Facebookを見ていただけると雰囲気を感じていただけると思います。
サイト http://www.designhojskolen.dk
Facebook https://da-dk.facebook.com/DenSkandinaviskeDesignhojskole/
基本授業は全てデンマーク語です。
私の専攻には留学生が8人いるので課題説明をデンマーク語とは別に英語でも行なってくれています。
留学生が少ない専攻だと、充分に英語での説明がないところもあるみたいですが個別で先生に聞けば丁寧に教えてくれます。
私はデンマーク語がほとんど話せないので友達との会話は主に英語でしてくれます。(みんな本当に優しい泣)
生徒の半数はデンマーク人で、他はノルウェー人3割、その他2割がドイツ人、アイスランド人、日本人です。
23秋タームでは日本人は7人いました。
前のタームでは日本人は1人だったみたいなので、毎ターム必ずしも日本人がいるとは限らなさそうです。
デンマークにデザイン留学を決めたきっかけ
2020年に大学に入学し、コロナウイルスの流行で入学式も授業もまともに大学で受ける事が出来ずに大学生になった実感が全く無いまま毎日を過ごしていました。
高校生の頃からなんとなく行きたいと思っていた留学もコロナで全く可能性がみえず、このまま大学生が終わってしまうことに焦りと疑問を抱いていました。
そんな時、大学3年生で「プロダクトデザイン」という選択授業を受講し、”ある先生”と出逢います。その方は非常勤のゲスト講師で世界で活躍されている建築家の方でした。
講義が土曜日にあったため、受講している生徒が少なく先生との距離も近いアットホームな雰囲気だったのですが、その講義でふと先生が
「日本の学生のポートフォリオはダサすぎる。私は1日に何十個、何百ものポートフォリオを見ているが、そもそものポートフォリオのデザインが悪いと見る気にもならない」
とおっしゃられて、衝撃を受けたのです。
いい建築が作れてもそれを売り込むデザイン力がないとダメなんだ、私にはそのデザイン力が必要だ、と感じたのです。
留学前、私は建築学生だったのですが課題の多さとハードなスケジュールにとてもストレスを感じていて、いつも面白い建築案は出せても100%それを綺麗に形にまとめることが出来ませんでした。
元々建築を選択したのも、建築が好きだからではなく「何か手を動かしてモノを作りたい、何かデザインしたい」というクリエイティブ精神によって選んだもので、今自分の気持ちに正直になってみると建築よりもグラフィックや絵を描いたりすることの方が好きなのかもしれません笑
コロナもどんどんと落ち着いてきていたので、デザインを学びに留学しよう!!と思い立って色々調べてみた結果デンマークのフォルケホイスコーレに出会ったわけです。
入学試験もない、卒業試験もない(入学のための試験準備がないので思い立ったらすぐ動ける)、何より学食と寮の値段も含まれての学費が安い!!治安もほとんど日本と変わらない、北欧デザインを学べる、これらの条件が揃い直感で「ここだ!」と感じました。
しかも、デンマークには縁があり、私の父も以前デンマークにホームステイしていたのでそこまで親の反対を受けることなく留学することに協力をしてくれました。
初めての留学のため、徹底的に学校についてと費用、海外保険についての下調べをして両親の許可を得るためにプレゼンを行い、生活費は1年間の休学中の半年間で必死に貯めて自分なりに責任を持って留学に挑みました。
デザイン留学とひとくくりで書いていますが「自分の作品の魅せ方の技法を学ぶ、元々好きだった絵を描くこと・デザインすることの技術を磨く、多くの人と触れ合って知見を広げる」ことを目標にしてデンマークに来ています。
実際ここに来てみて、毎日沢山の刺激を受けて倒れ込むように寝ています。
初めての留学、言葉の壁、課題のハードさ、共同生活の大変さもあり辛いことも多いです。
でもそれを上回る様々な経験と、どんどん自分が強く逞しくなってきていることを実感しています。
残り少ない留学期間、後悔のないように過ごすつもりです。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
Farvel!
↓学校の様子を投稿しているので良かったら覗いてみてください
Instagram @shinjugirll