世界にひとつのウェディングケーキで幸せを届けるパティシエ、田島 由季さん
オーダーメイドウェディングをご提案する『Peanne∞Wedding』です。
ホームページやSNSだけでは伝えきれない想いを届けたい! とnoteをスタートさせました。これから結婚式をしたいと考えている方に、少しでも僕たちの想いを感じてもらえたら……と、一緒に『Peanne∞Wedding』を盛り上げてくれている仲間を紹介しています。
第5回の対談相手は、オリジナルウェディングケーキで結婚式を盛り上げてくれるパティシエの田島由季(たじまゆうき)さん。田島さんは、ウェディングケーキだけでなく、料理提供まで担当してくれるマルチなパティシエ。どうしてこの世界に入ったのか、普段から心がけていることなどたっぷりお伺いしました。(聞き手:岩泉ピアン)
田島 由季(パティシエ)
料理の専門学校に通い、福岡県のリゾートホテルに就職。その後、パティシエとしての経験を重ね、25歳という若さで独立起業。現在は、飲食店経営、ケータリングサービス、オーダーメイドのスイーツ製作など幅広い事業を展開している。
https://sampaguita-weddingcake.com/
直感を信じてがむしゃらに走り抜けた
–『Peanne∞Wedding』ではもう欠かせない由季さんですが、パティシエになったきっかけを教えてもらえますか?
学生の頃は、音楽の道を目指していました。でも、高校のアルバイト先が和食割烹だったので「板前になりたい!」と考えるように。卒業したら板前になる! と決めてながら3年間働いていたんですが、重度な甲殻類アレルギーになってしまって。「板前は諦めて、ピアノ好きだし幼稚園の先生になろう」と……。
–あら、全然違う道! 幼稚園の先生からどうやってパティシエに?
もう幼稚園の先生になるための願書まで書いていたのですが、母親から何気なく「毎日お菓子作っているのにパティシエにならないの?」って言われて(笑)。「パティシエだ!」って出していた願書を取り下げ、料理の専門学校に行くことにしたんです。
–すごい……! 短い時間にたくさんの決断をしているけど、悩んだりすることがないんだね。
悩んでないですね〜。直感を信じてます(笑)。
–専門学校を卒業してからは、パティスリーやレストランに就職したのかな?
実は専門学校2年生の春には就職先を決めていたんです。私の中で、就職する2つの条件があって、ひとつは福岡県で働くこと。もうひとつは、ウェディングケーキを作れる場所で働くことだったんです。
ウェディング業界は昔から素敵だな〜と思っていたのと、ものづくりが好きなので「作品」として世の中に残せるのがウェディングケーキだと感じていたんです。
だから就活を始める時にまず『ゼクシィ』を買って、ウェディングケーキを作れる場所を探しました。これまた直感で「ここだ!」と思った一社に「私、パティシエなんですけど、新卒採用していませんか?」と直談判。「こいつは面白いな」って思ってもらえて、即採用を頂けました。
–すごいバイタリティだね!
でもその会社は結局1年くらいで一旦卒業するんですよ。大きな会社さんだったので、ケーキ生地が冷凍だったり、オペレーティングにこなしたりするのに「これがパティシエか? なんか違うな?」と感じてしまって。その後、福岡や東京のレストラン等でパティシエとして働きながら、25歳で独立して現在に至ります。
目の前で「美味しいね」と言ってもらえる仕事
–すごい決断力と行動力! パティシエの働き方として、独立起業を選んだ理由はあったのかな? 会場専属だったり、ケーキだけ! とか専門的にやることもできたのかな〜と思って。
馬車馬のように働きまくっていたとかいろんな理由はあるんですけど、大きな式場でパティシエとして働いていた時、上司が私よりケーキの知識が浅くて「こんなに大きな会場でもこんなもんか!」って天井が見えてしまった……社員として働くなら尊敬できる人の元で働きたい! と感じたことが大きなきっかけかもしれないですね。
あと本当にたまたまクラウドファンディングの『ホームレスだって結婚式がしたい』って記事を見つけて。キングコングの西野さんに「私ウェディングケーキ作れますよ!」って連絡したら「お願いします」とすぐにリプライがきたんです。
https://camp-fire.jp/projects/view/862
※ 上京時、キングコングの西野さんの家に居候していた小谷さん。その後、ホームレス芸人として活動し、2013年クラウドファンディングで集めた資金で結婚式を行った
その結婚式は、浅草『花やしき』で行われたんですけど、ウェディングケーキを提供しながら「美味しい〜」とか「かわいい〜」って食べている人の感想を初めて自分の目と耳で確認できたんですよ。今まで「●月●日、会場どこどこ」って指示のもと、ひたすらケーキを作っていたので、感想を聞けた&食べている人の顔が見れたっていうのが衝撃というか本当に嬉しくて。もう「これだ!」と今の事業が形作られていきましたね。
–そんなきっかけがあったんですね。僕が初めてお願いしたのは、もう独立していた時期で、電車のケーキを作ってもらった時かな?
そうそう。懐かしいですね!
–これも大好評だったね。由季さんって基本「NO!」を言わないから(笑)ついつい色々お願いしちゃいます。ケータリングもウェディングケーキも本当たくさん、お世話になっています。
こちらこそです! 実は知り合う前から、ピアンさんのこと知ってたんですよ。フィリピンのハーフって共通点があったし、男性のプランナーさん珍しいな〜ってFacebookでチェックしてて(笑)。だから一緒に仕事ができたのも嬉しかったし、どの結婚式もすごく楽しい。現場がすごく穏やかでねぇ〜。私、ピアンさんと出会ってから性格が丸くなったようが気がします……。
–そうなの!?(笑) 僕は、今まで生クリームって食べられなかったんですよ。でも、由季さんの作ったケーキなら食べれられる! 見た目はもちろんだけど、味も本当に美味しいから。
ありがとうございます。使う食材にはすごくこだわっていて、ウェディングケーキで使っている生クリームは「コレ」と決めている素材があります。あとアレルギーとか病気など様々な理由で食事制限されている人って、式場だとひとりだけ違うものが出てくる……ってことあるじゃないですか? それもなんとかしたくて、私がご一緒させていただく時には、「みんな同じものを美味しく食べる」を意識して提供しています。
–そうそう。小さなカフェで結婚式をやった時、一次会が家族で食べるフルコース、二次会は友人を招いたパーティ形式って2回に分けて料理を作ってもらったんだけど、その時の料理が僕の中でも印象深いかな。お父様がご病気で食事制限されていたんだけど、みんな同じ内容のフルコースが出てきて、新郎新婦の二人も由季さんの心遣いに痺れていたから。
嬉しいなぁ〜。あの結婚式も素敵でしたよね。私も楽しかったです!
食を通じて、結婚式をもっと楽しい文化に
–ご自身でもやってみたいことがいっぱいあると思うのだけど、『Peanne∞Wedding』とこれから一緒にやってみたいことはありますか?
『Peanne∞Wedding』のスタッフさんたちって、みなさん「楽しいことが好き」って人が多くないですか?
–多いね!
もちろん私もその一人なんですけど、仕事が人生の一部になっているというか……。今後もこの息の合うスタッフさんと一緒に楽しいウェディングを作っていきたいですね。ピアンさんはキャンピングカーも買ったことだし! 超最高♪ って思ってましたよ。
–ありがとう。キャンピングカーが納車されたら、キャンプ場と連携しながらまた新たなウェディング文化が作れそうって僕自身もワクワクしているところ。料理もアウトドアならではのものとか、もちろんケーキもお願いします!
もちろんです! 結婚式って“堅苦しいもの”って思っている人も多いと思うけど、“楽しいもの”に変えていけたらいいなぁ〜と感じています。
私自身「食」が人生の根本にあるので、食を楽しめるウェディングやパーティを仕掛けたい思いも強いかな。2020年は海外に行けなかったので、リゾートウェディングなど盛り上げられるような事業をこれから考えていきたいと思ってます。
–一緒にやっていきましょう! 個人的には、由季さんってすごいパワーを秘めている人だから本当将来が楽しみ。
あまり声を大にして言っていないのですが、将来的には会社を上場させたいと本気で考えています。利益のためとか、権力が欲しいとかそういうことじゃなく、料理人の地位をあげたいって思いが昔からあって。女性パティシエの会社が上場するってだけでも、世界の価値観とか世の中が面白い方向に変わりそうじゃないですか?
–おお〜! かっこいい! 世界変えられるように、僕も応援しています。これからもよろしくね!
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文:つるたちかこ(ライター)
写真:Peanne∞Wedding/田島由季
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