シェア
愛して欲しいと嘆く 私は淋しい薔薇の花 きっと嫉妬で燃えたぎる 炎のような黄色い薔薇 本当は清楚にたたずむ 白い薔薇になりなかった やわらかくはにかむ ピンクの薔薇の花でもいい ただ私を愛してくれる人がいたのなら 静かに花園で微笑んでいられたのに 誰にも顧みられることもなく 気まぐれに振り向いてくれる瞳もないまま ただ枯れて行くだけの我が身を案じていた すべての花に平等な庭師でさえ いつも私の前だけ 忘れたように通り過ぎて行き いつしか私が薔薇なのか 他の取り柄のな
青い空がおいでって私を呼んでる ずっと夢見ていた旅立ちの日 春の風が何度も私をせかして 早く早くって言うけれど 飛び立つにはけっこう勇気がいるのよ 心臓がドキドキして今にもはじけそう ひときわ大きな風が吹いて 私はようやく旅立つ決心をしたの たんぽぽ春のパラシュート さよならは言わないわ 旅立ちにはいつでも潔さが肝心 これからの私の旅路を みんな祝福してね このまま風にまかせて どこまでも飛んで行くわ ふわり ふわり 漂って 幸せを運んで行くの 花言葉:幸せ・
春になると淋しい木々の先に 白木蓮の灯が点る ほんのりと明るい白い花は どんよりとした心を照らしてくれるようで ほっと心が温かくなる こんなふうに心が晴れない日は特に 花のやさしさがありがたい やわらかな春の気配に 何かいいことがありそうな気がして 思わず足取りも軽くなって行く 顔を上げて歩く先にはいつでも 白木蓮のほのかな灯 きょうもまた曇りのない心で 歩いて行けたらいい 白い花がそう教えてくれた気がした 花言葉:自然への愛・気高さ・高潔
会いたいな 会いたいな 今年もやさしいあなたに会いたい いつでも私を見かけるたび やあお嬢さんと挨拶してくれる 薄紫色の私のドレスを きれいだねって褒めてくれる また今年も あなたに会えるといいな サフラン サフラン 私あなたに会うために きれいに咲きました 私の名前は喜び 秋に咲く恥ずかしがり屋の花です 花言葉:喜び・歓喜
私が死んだらどうか 庭には一面青い花を植えてほしい 春にはシラーとアリウムが 夏にはマツムシソウとラベンダーが 秋にはクジャクソウとリンドウが 冬にはミスミソウとヒヤシンスが それぞれ季節ごとに咲くように 庭には一面青い花を植えてほしい そして庭がよく見える場所に 私のお墓を建ててほしい どの季節にも青い庭が見られるように どの季節にも悲しみでいっぱいになるように 青い庭はいつの日も 私の死を悲しんでくれるだろう ブルーガーデン 私が死んだらどうか いつまでも悲しんでい
あなたの瞳の中に揺れている青い花 いつか見た海を思い出していたの 遠くでかすかに聞こえる潮騒 繰り返す想いはさざ波のように 私の中に満ちあふれるけれど あなたの海になりたい こんなに想いは深いのに 風に吹かれてふるえる心は 揺れて揺れて こわれてしまいそうよ あの青さであなたを包みたいの コーンフラワーの海へ 今日も想いを沈めて 私はただ風に吹かれながら あなたをみつめている 花言葉:繊細・優美
風の中で震えていた瞳 あの日突然奪ったくちびるを 二度と忘れはしない 美しい少女よ 一生分の愛を君に捧げよう 自分勝手な愛で 君を愛し続けることを許して欲しい 例え永遠にこの腕で 抱き締めることが叶わなくても はかない希望と嘆くことはない 僕の罪も 君の苦しみも 風がすべて癒してくれるだろう 春はいつに日にもやって来て 君に喜びを与えてくれるから アネモネ アネモネ 花のように笑っておくれ 真実の愛を君に贈ろう 春が来るたび思い出しておくれ 愛は今もここにあると
窓の外は花の雨 傘もささずに飛び出せば 白い花びらがそっと揺れた まるで僕の心を知ってるように どんなに隠しても 走り出してしまったこの想い いつでも君のことばかり探してた 君のことが知りたい はにかんだその瞳 誰をみつめているの もっとせつないくらいに 君を好きになりたい 舞い散る花びらの中 たたずむ君をみつめれば 愛が心をそっとたたく いつかこの想いを君に伝えたい 降り積もる淋しさに ひとり濡れ続けた雨の午後 白い花びらがはらりと舞い降りた 君のことが知りたい
1枚めには あなたに会える喜びを 風に吹かれて待っている 2枚めには 悲しみが潜んでいる 私のことを忘れないでいて 3枚めには 胸いっぱいの愛を あなただけにあげるの そして4枚めには しあわせな未来を 約束するわきっとよ だから 早く 早くみつけてね 私はここよ 風に吹かれて待っている 私はクローバー 花言葉:幸運・約束
友達と別れてひとりきり 空はとっぷりと日が暮れて すっかり遅くなった帰り道 お家に帰りたくないよう きっとお継母さんに叱られる きっとお継母さんは怒ってる 重たい足取り引き摺って うつむいて歩く畔の道 彼岸花が燃えてるように ずっとお家の方まで続いてた 燃えろ 燃えろ 全部燃えてしまえばいいんだ 空を真っ赤に焦がして 炎のような彼岸花 少女は彼岸花を手折ると 急ぎ足で道を進む これでお家に火をつけよう そうすればきっと お継母さんに叱られなくて済む お継母さんに怒
ひとりきり頬杖ついて ため息つく雨の午後 紫陽花の青い花びら みつめては悲しくて まるで報われない恋に落ちた 悲劇のヒロインみたいに あなたが好きよ くもりガラスに書いてみても このせつない想いは届かない 雨音が激しくなれば せつなさも増して来る 初めての恋にとまどい わけもなく淋しくて きっと誰よりも不幸せで みじめなヒロインみたいに あなたが好きよ 声にならない涙ばかり 雨音だけ響く雨の午後 花言葉:冷淡・無情・辛抱強い愛
くすぐったい くすぐったい 可愛い君の吐息 やわらかな朝 淡い光の中で そっと息づく白い小さな花 無邪気な君の微笑みは 僕をやさしくしてくれる くすぐったい くすぐったい 可愛い君の吐息 僕の耳をくすぐる 甘くやさしい声 僕の眠りを邪魔するけれど おはよう おはよう 朝だよ 僕を起こしてくれたのかな 窓辺に咲いてる 白い小さな花が僕を見てた 花言葉:清らかな心・無邪気
さくら さくら あの人を返しておくれ さくら さくら 私の元に戻しておくれ さくら さくら 女の業が咲き乱れ さくら さくら 今宵私は鬼になる 満開の桜の花の下 額に蠟燭を二本灯して 藁人形に釘を打ち込む あの人を奪ったあの女が憎い あの女さえいなければ あの人は私の元に戻って来るのに あの女が憎い 憎いよう 降るような桜雨の中 着物も髪も振り乱し 一心不乱に釘を打ち込む 愛はいつも残酷で 愛されたと思ったら裏切られる 永遠なんか信じちゃいないが それでも愛は捨て切
この坂道の途中に 大きな金木犀の木があります 毎年秋になれば そのやさしい香りに足を止め この木を植えた人を思います 開け放された窓からは ピアノの悲しげな音が響きます 赤茶けた壁には 色づき始めた蔦が絡みつき 秘かに秋の気配を運びます ほんの通りすがりの出来事さえ 安らぎを与えてくれるもの 木漏れ日に振り向いたあなたが 今でも心に残っています この坂道を通るたび やさしいその面影を探します 黄昏時の影が もう閉ざされた窓辺に重なれば ほのかに金木犀が香ります 花言葉