PUNPEE(パンピー)という天才について
Photo: Victor Nomoto - Metacraft
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星野源 “さらしもの (feat. PUNPEE)”
最近リリースされた星野源の新曲から。源さんと仲良く歌ったり、ラップしていて、「え、誰?」と思った方も少なくはないでしょう。このごく平凡で、近所にも居そうなメガネのにーちゃん。He is PUNPEE(パンピー)、遂に超メジャーな表舞台に出てきた天才です。パンピー(一般ピーポー)なのに天才。今日はそのPUNPEEさんって何者?について解説していきたいと思います。
とりあえずPUNPEEさんの、ハイパー端折った、それでも「これでもか!」な凄い経歴から。
・ULTIMATE MC BATTLE 2006 東京大会、優勝。
・2007年 GAPPER、実弟の5lackとPSG結成。
・2009年 SAMPLER BATTLE GOLDFINGER's KITCHEN 2009、優勝。
・2010年、ヒップホップ専門メディアAmebreakの2010 BEST PRODUCERS 第一位に選出。
・『水曜日のダウンタウン』のオープニング曲やジングル制作。
・アメコミ好きが高じてDCコミックスの『LOBO ポートレイト・オブ・ア・バスティッチ』に翻訳監修で参加。
・2017年 自身初となる1stソロアルバム『MODERN TIMES』リリース。
・その他、ヒップホップ勢との共演&プロデュースは数知れず、後藤正文(アジカン)、曽我部恵一、宇多田ヒカル、加山雄三といった別ジャンルの著名人ともコラボ。
・凝りに凝ったPVは完全自己プロデュース。
・KREVAやZEEBRAといった御大から賛辞を受け、一目置かれ続けるスーパーマン。
分かりやすく一言で言うと、どこにでも居そうなこの普通っぽいお兄ちゃんが、密かに日本のヒップホップシーンでは知らない人はいない大アニキであり、強面なお兄さん達とも肩に手を掛け合いながら、他のシーンにも橋渡しをしているという、カッコ良過ぎる存在なのです。
そして彼の天才たるゆえんが、そのルックスからは想像もつかないスキルの高さ、知識の豊富さ、磨き抜かれたセンスです。フジロックでのパフォーマンスは、会場をドンドン巻き込み、彼特有の温かなムードで包み込む、まさに鳥肌モノの内容。彼の凄さをまざまざと物語っています。
しかし彼自身はいたって謙虚で、弟である5lack(スラック: コチラもまごうことなき天才)を引き合いに出し、自分を卑下するラップを披露するなど、お茶目な一面も。愛されキャラであり、人徳も兼ね備えたその人柄は、下の世代からの支持も厚く、良きアニキ分として慕われています。
BIM “BUDDY feat. PUNPEE”
そんな彼の目指す所は何処なのでしょうか。それはおそらく「飾らない自分のままで、自分がいいと思うもの繋げていく」ことなのだろうなと思います。一見サエないヒーローが、あちらこちらへと歩むことで、何の気なしに新しいモノと新しいモノが繋がっていく。なんて本当にアメコミちっくですが、それを地でいくPUNPEEは、本当にカッコいいなと思うわけです。
多忙で完璧主義ゆえに、彼自身の動きは見えにくく、寡作でもあるわけですが、それもまた彼の魅力。この先もドンドン、遠慮なく頑張って欲しいなと応援しています✨
(最後は行き過ぎたPVが、もう想像を超え過ぎたこの曲で。)