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Dignitasについて ①概要と初期プロセス

投稿にコメントを下さった方がいらっしゃったため、ひとまず概要だけでもポストします。
…ポスト?段々Twitterと混ざってきてるかもしれません。

真剣にaccompanied suicideを考えている方以外のコメントはお控えいただきたいです。そもそも私は"グリーンライトを取った"というサクセスストーリーを持っている訳ではないためなかなかお答えするのは難しいと思います。
ひやかしや意味不明な言動等は全て消します。

私はもう9割がた諦めていますし、Dignitasという団体が(黄色人種の…)精神疾患に対して門戸を限りなく狭くしているのは否定できません。とにかくdignityという言葉を軽く使っているのではないという誠意は欲しいです。以前レスバのようになってしまったと表現しましたが、質問に答えず、患者を煽り、追加書類だけ要求するのは考えものです。

本来生まれてくることすら拒否できない私達は、苦しむ必要も、病気への偏見や軽視されて更に追い詰められたり、人権や、尊厳を奪われていい理由は一つもありません。

私達は、犯罪者でもないんです。ですが現実は、精神科閉鎖病棟より刑務所の方がマシに見える始末。この国で精神疾患、まして安楽死、尊厳死、自殺幇助は語ることすらタブーで、それは未知のものを理解しようとしない国民性と、既得権益重視のシステム、弱者ビジネス、挙句は医師会から献金を受け取ってるような政治家……つまり、そもそも政治が腐っているといった様々な要因が絡んでいるでしょう。日本人は他国の人よりも苦しみが深刻な感覚がある。海外でカウンセリングを受けたり、グループセッションしたり、メンタルヘルス啓発の動画見てるだけでもそう思う。ディスクローズするだけで人生が終わる、という空気が濃いこの国。本当に安楽死が必要だと思う。

安楽死関連についてはとにかく叩きたい人間もいるようですが、決して他人事ではないのは強調します。誰でも、です。

人間いつどんな病気になるかは分かりません。飛行機に乗っただけで傷害を負ってしまった方もいらっしゃいましたよね。
自分含めて明日は我が身です。
私だって急に身体的におかしくなって、文字通り一切動けなくなる可能性はある訳です。

そうなって初めて、あの時叩いていた安楽死は自分にも必要だなんて虫の良いことは言わないで欲しいですね。

そもそも、自分は年老いてもチューブに繋がれて無理矢理延命させられたりせず、望むように死ねるという自信はどこからきてるのでしょうか?

🫶🏻

ひとまず会員になる方法ですが、Dignitasの公式サイトに問い合わせフォームがあるためそこにメールを送ります。Dignitasが提供するのはあくまでaccompanied suicide (自殺幇助のニュアンス)であってeuthanasia (安楽死)ではないとのことなので、私は何故自分にその権利があるのか、今どういう状況なのか、今までどのくらいの苦痛があったか、自殺未遂歴、医師からどう診断されているか等を含めて、もう希望はDignitasにしかないと書いて送りました。かなり長い文でしたが既にかなり追い込まれていたため筆が乗った(?)ような……?

時差を考慮しても返信は早かったです。送った日の夜中でした。

そのメールに、会員=グリーンライト(自殺幇助の許可)ではないと強調はされていましたが会員にはなれる旨とそのためのプロセスが記載されたバウチャーのpdfが添付されています。ただバウチャーは説明不足のため、疑問点があるとその都度メールで質問していました。

必要フォームに記入し、スキャンして送ります。その後会員費300 CHFを払うのですが、オプションは銀行からの送金またはPayPalで、私は圧倒的にPayPal派です。銀行で人目に晒されながら必死で手続きするより、スマホのみで完結しすぐに送金できるため便利です。

jpyだと今は…?

その後会員ナンバーの載ったpdfが届き、そこに同行者はいるのかだとか、心臓がこうなった場合どうするだとか、色々仔細な質問事項があり、チェックを入れたり仮に同行者や弁護士がついている場合(世界が違う…)それについて記載する欄があります。また、海外の書類のためスタンプは不要ですが自分自身のサインと書類作成日の日付は毎回求められました。

patient’s instructionsという書類については郵送しました。Dignitasは私書箱を使っており、また私の他の事情から書類が無事届くのか気が気じゃありませんでした。

I permit/I forbit の欄が長い

不安になって聞いたのですが特に会員カードなどはなく、この書類に記載されている数字があれば問い合わせはスムーズにいくようです。

ここまででお気づきになられたとは思いますが、Dignitasとのやり取りはこの郵送と、自分が主治医にどう頼むか悩んだ時かけた電話一度以外、メールで完結します。つまり私も、担当者も相手の顔が分からないまま進行していきます。大きな決断な訳ですから、これには対面や顔見せでの諸々が大嫌いな私も、さすがに違和感を覚えました。勿論会員数が膨れ上がっているとの話ですし、対応し切れないのは理解できますが5分程度のzoomくらいは必要では?顔見ないと病状って分からないことが多いような気がするんだよね……。

会員になってからは、パーソナルレターとバイオグラフを少しずつ作成しながら、問題の主治医にどう診断書とメディカルレポートを頼むかといった問題にぶち当たります。
パーソナルレターについては自分一人で書けるため早々に提出しました(4月にこれも添削を喰らう)。

診断書の他に必要なのは”in-depth medical report”と表現してある、仔細なメディカルレポート…診断書に付け加える別紙のようなもので、少なくとも以下の情報を含めなければならないと言われます。

以前絶望した時の投稿から引っ張ってきましたが


"As already explained, the medical documents required need to contain the following information: diagnosis, case history, treatments / therapies / medication in the past and current and – if possible – prognosis (Januany 17th, 2024)”

メディカルレポートには
診断、既往歴、今まで受けた治療、心理療法、過去と現在の服薬歴、可能なら予後
以上を含める必要がある

以上の指定があります。

ただ、これをかなり仔細に書いて貰ったにも関わらず"詳しいが記述が診断の説明ばかりに偏っている"といったダメ出しを喰らい、追加の書類を求められ詰んでるのが現状なため、向こうが何を求めているのか、または諦めさせるためにそう言っているだけなのか判断に窮します。予後なんて気が滅入るほどいかに絶望的なのか、描写して貰ったんですけどね。

主治医との冷戦後、結局書いて貰った診断書とメディカルレポートは、certified translatorに翻訳依頼をしなければいけません。これが高額なため、文字数は少なめに、的確な文章がドラフトでないと普通に破産です。もう私は追加、追加となって無理でしょうね。また、これが非英語、ヨーロッパ圏の人間に対してあまりに大きな壁です。翻訳のプロセスが必要なければ、追加書類や書き直しのハードルはずっと下がります。しかしサポートが無く、深刻に病んでいるアジア圏の人間には、残忍にもこの壁があるんです。

certified...とは指定されますが、日本には無い資格のため、同等の翻訳者で大丈夫です。が、その際に翻訳者が資格を持っていることを証明する何かを提示してもらい、確認の上でpdf化して送ってもらうと安全かと思います。私はGoogleで検索して探しました。理由は明らかにせず、医療機関に提出したいとだけ伝えました。

その後動悸でおかしくなりそうになりながら、書類(日本語原本、翻訳文書、翻訳者の資格証明)を送りました。

初手の返信では拒否されず、あまりに申請者が多く審査するのには時間がかかるから2, 3wは見て欲しいとの内容のメールを受け取りました。

そして4月頭。これ以降私の鬱と絶望感はアップダウンあれど悪化していく一方です。文字通り唯一の希望で、一時期活動的になれたのも、人前で笑えたのも、ヤケクソではない行動を選択できたのも全部、Dignitasで死ねる可能性がほんの薄っすらですが見えたからです。

挙句には今まで通った病院全部から情報提供が必要だと示唆するような記述もありました。
これに対しては、日本の精神科というのは情報開示を患者にしない閉ざされたフィールドであることや、大抵10年ほどで破棄されるため不可能だと返信しました。嫌味ではなくて欧米の方の感覚が羨ましいです。私がもし欧米の生まれなら、そもそもDignitasに依頼していなかったかもしれません。それだけ私の自死の理由には、どうやっても切り離せない日本的なものが関係しています。大部分は家族主義とその周りの法律や遅れすぎている精神科医療や偏見に差別などですが。超高齢出産で無理矢理生まれてしまった私には、家族周りの法律が、自分の親が体験したより30年近いくらい早く私を殺しにきています。

そして私にはきょうだいも、話の通じる親戚(70超えで持病持ちなら一人…かろうじているけど)も、友人もその他も一切おりません。これはつまり、もしこのまま生きてしまったら私は賃貸契約もできず、兆が一就職だとかその他の話があっても身元保証人がいなくなる訳です。

カルテに限らず、精神科病棟保護室での無駄な拘束などの人権剥奪や、倫理観をどこに捨てたんだよという患者の虐待、崩壊するであろう福祉のシステムなど必死で説明しましたが、日本のことはよく分からなくてごめん……といった反応でした。

今では、コンサータやカフェイン錠剤が無いと動けず、委託も作り笑いもできず、ひとまず死ぬ前の旅行までは何も考えないようにと敢えて麻痺させるようにはしていますが、空虚感を埋めるために何かに依存したり、今までの人生を振り返っては、真に欲していたのは血の繋がりとかではなく本当に情緒的繋がりのある"親"なんだと気付き、一層虚無感が深まったりともうどうしようもない状態です。

毎日不安と絶望感で寝ている間も心臓が絞られるように痛みます。この短期間で身体的な不調も現れるようになりました……が複雑性PTSDによる身体化が単に悪化しただけかもしれません。

正直、同じ病名でも救いのある環境にいるかどうか、周りに人がいるかどうか、病気そのものの重さで、地獄は地獄でも大きく差があります。
現在の環境、人間関係(主には家族構成)、過去の学歴/経歴、社会的立ち位置、重症度、これらは実際Dignitasが見ているところでもあると言えます。バイオグラフかパーソナルレターのいずれかには含めないといけない内容です。

多分近いうちに私が死ぬとして、驚く人、自分を悲劇のヒロイン化する母親はいるでしょうが、悲しむ人はいないでしょう。悲しんでくれたかもしれない人がいたのは過去の話です。自分の病気と、一切言い訳できない選択ミスやリセット癖によって私にはもう何もありません。

何もうまくいかないし、潮時です。
しつこいですが、死ぬ前の旅行に関してもブレブレで行けるかどうか怪しくなってきました。でも日本以外の景色をもう一度見たいと心の底から願います。

旅行に行って、日本に帰国するまでは恐らく生きていると思うのでそれまでには徐々にこういった仔細な内容も公開していきます。


この投稿は全ての書類を再確認しながら作成した訳ではないため、抜けや漏れ、ミスを自覚した際にはまた改めて修正します。

とにかく、私はグリーンライトを取っていないですしエキスパートでも何でもないので話せるのは自分の経験だけです。また、少しだけお力になれるかもしれないのは英語の読み書きに関する部分のみです。もちろん金銭の欲求はしませんが、現実的にはメールの交換なども難しいので、具体的には何もできないでしょうね……。

嘘は一切ありませんが、全てを鵜呑みにしないでいただけると幸いです。
他の方の生死には関わることはできません。

色々文句を言いましたが、一時でも私に希望を与えてくれたDignitasと、冷戦状態になりながらも協力してくれた(まだ諦めない方法もあるとは言ってくれているが……)本当に稀有な、患者を人間として見てくれる主治医には感謝しています。

今日は微熱がきついので休んでいます。
皆様もご自愛ください!

Thank u for reading my post 🩷

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