
2024年に出会った大好きな10曲を紹介していく!
趣味は音楽鑑賞です、と言うと自己紹介のテンプレか?って思っちゃうんだけど趣味は音楽鑑賞です。小学校4年生のときMDプレーヤーを買ってもらってから、音楽を聴かない日はないです。大学時代はSonyのWalkmanケータイを愛用してました。その後はiPod touchを長年使い続けてたので、今の愛用サブスクはApple Musicです。
昔は好きなアーティストの曲をすべて録音して/取り込んで聴き続ける、みたいな聴き方をしてましたが、サブスク利用を始めて以降聴いたことないアーティストの曲やただただ流行りの曲も積極的に聴くようになりました。歌詞を重視して聴くタイプなので邦楽以外はあんまり聴かないんですが、意味が分かる海外の曲なら聴くこともあります。
普段はその年に出会った曲をぶち込んだプレイリストをシャッフルで聴いています。アルバムはアルバムごと入れちゃうので、順番通りに聴くことが少なくなってしまいましたが、新しいアルバムを入れたときはなるべくシャッフルしないように聴いてます。
今年は特にいい曲にたくさん出会えたので、今年が終わる前に10曲紹介していこうと思います。来年もいい曲にたくさん出会えますように。あとポルノグラフィティはフルアルバムを出してください。
1 ヴィヴァーチェ/ポルノグラフィティ
ポルノグラフィティが2024年にリリースしたのはこれと『解放区』なんだけども、あまりにも二大巨頭すぎて選べないよ~~~!!!!!!とはいえわたし個人の好みとしては、アップテンポなロックナンバーであるこちらに軍配を上げたい。ポルノグラフィティがロックバンドであることを改めて感じられる曲が大好きなのだ。
『解放区』がおろしたてのふわふわ毛布にくるんでくれるような優しさの曲だとするならば、『ヴィヴァーチェ』は崖の際に追いやって今にも蹴落としてきそうな激しさを孕んだ曲だ。「俺を倒して進むか、そこから飛び降りて逃げるか、どちらか決めろ、今すぐ!」と迫られているのに、思わず襟を正してファイティングポーズを取ってしまいそうなくらいに背中を押してくる。まさに自分で自分の立ち位置をずらして、なんとか息ができる場所を見つけられた今年のわたしには、この力強さの方がお守りになったような気がしている。
キミが思うより優しい世界があるはずだから 信じて歌え
2 ファタール/GEMN
初めて聴いたとき、アニメ「【推しの子】」2期のエンディングテーマとして作られた曲のはずなのに、どうしてこんなに“わたしの曲“なんですか?!ってびっくりした。それはきっとわたしがキャラクターたちと同じように「推し」のいる人間であり、手の届かない存在に恋焦がれているからじゃないかと思うんだよ。その感情の解像度たるや、初めて出会ったキタニさんの才能を理解するにじゅうぶんすぎた。
基本的にアクアの曲だと思って歌詞を理解してるんだけど、これはカミキヒカルの心情でもあるよな、と感じる部分もあって、原作のストーリーやこれから映像化される部分にも繋がっていきそうなところもにくい。
さらにこの難しい曲をさらりと歌いこなす中島健人さんも凄い。アイドルでゴチの人っていう認識しかなかったけど改めたい。ていうかアイドルである中島さんが偶像の光に焼かれるおれたちの心情を歌うの改めてやばいね?
キタニさんの他の曲だと『ずうっといっしょ!』も聴いた瞬間からぶっ刺さって抜けないってどうしても言い残しておきたかったのでここに記します。どうしてくれるんですか?才能のかたまりなんですか??
あなたがいないと生きていけない 眩しさでこの身を照らして欲しい
あなたの愛がまだ足らない 夢の中でもらうしかないのに
3 毎日/米津玄師
今年も精力的に活動していろんなとことタイアップしてアルバムまでリリースしてくれた米津さん。その中でも特に好きだったのはこの曲だった。ちょっとだけ厭世的な感情をこんなにも楽曲に昇華しきることができるの、やっぱり米津さんの才能えげつないなって感じさせられた。
決して前向きとはいえない歌詞に、スキップしてるようなメロディと言葉遊びが聴いてて気持ちいい。リリース時のインタビューで「2度目のタイアップで、どういうものにすればいいか迷った結果できた」(要約)と話されていたのも印象的だった。
もはや何をお出ししてきても「米津玄師うめえ!」ってなっちゃう世界で、米津玄師レベルの人間でもそうやって迷うのだなあと思うとますますこの曲が味わい深い。アルバムも大変美味しゅうございました。来年もクソボケナスな世界を面白おかしく描いてください。
毎日毎日毎日毎日 僕は僕なりに頑張ってきたのに
毎日毎日毎日毎日 何一つも変わらないものを
頑張ったとしても変わらないものを この日々を まだ愛せるだろうか
4 I wanna be your slave/MÅNESKIN
一時期アホほどインスタのリールやらYouTube shortとかで使われてて、普通の曲だったら飽きるか嫌いになるかなんだけどこの曲だけはフルサイズで聴きたいって思った。ら、ハマった。邦楽以外を聴くときも、どうしても歌詞に注目してしまいがちなんだけど、この曲も「君に好きなようにされたい/君を好きにしたい」っていう、よくある恋のアンビバレントな感情が乗っかっててとても好きです。あとTHE FIRST TAKEの演奏がとても良かったのでリールでしか知らん!っていう人はもったいないので観てほしい。
外国語詞の曲ってそもそも日本語にどう訳すかによって味わいも変わってくるから、邦楽とはまた違った聴き方ができていいよね。ほんとは自分で自分なりに訳せればいちばんいいんだけど、そこまでの英語力がないのが悔しい。人が訳してくれたのを見比べてヒィヒィ言ってます。
I wanna be your slave, I wanna be your master
5 UNDEAD/YOASOBI
YOASOBIも今年もタイアップに次ぐタイアップで凄かったね~!そんな中でもこの曲は、原作を知らないのに原作を知った気になれちゃうし、曲単体で聴いてもめっちゃ好き!ikuraさんは七色どころか百色の声を持ってらっしゃるのかってくらい、曲の中で声がくるくる変わるのがすごい。だからこんなにカロリー高めな曲でも飽きずに聴けるんだろう。
いまだに「化物語」はミリしらで申し訳ないんだけども、知らなくても歌詞が刺さってくるから、「化物語」のファンの人は気持ちいいだろうなあ。アニメMVもめちゃくちゃ可愛いからついつい観ちゃう。
不幸に甘んじて 満足するなよ 幸せになろうとしないなんて卑怯だ
6 POP IN 2/B小町
MVフルバージョンはよ!!!!!ってこんなに強く思ったの久しぶりだ。最近どのアーティストもフルMVが当たり前だったので……
「【推しの子】」の劇中歌で、往年のヒットソングメーカーに依頼して作ってもらった新曲って設定を見事に再現したはちゃめちゃに耳に残る曲!新生B小町のキャラクターを存分に活かした歌詞とメロディがにくい。おもちゃ箱のような曲を歌いこなすのはさすが現代の声優さんってかんじ。
たとえば旧B小町の『STAR⭐︎T⭐︎RAIN』はいわゆるアイドルソング感があるけど、その時代や現実世界のアイドルソングとは一線を画すところもいい意味で本格派アーティスト気取りってかんじで可愛い。この曲もインスタのリールとかで何百万回も聴いた。でも嫌いにならんしますます好きになっていく。
だってアクスタだけじゃ足りないでしょ?
一瞬たりとも 離れない がぶっ!
つんく♂みがある。
7 サッドガール・セックス/DECO*27 feat. 初音ミク
『弱虫モンブラン』で出会ったDECO*27さん、ちょっと(10年くらい)目を離した隙に闇系女子の曲ばっかり作るようになっちゃってしかもそれがリリースのたびに超再生回数を記録しちゃうようになってたのにはびっくりした。かくいうわたしも娘に『ヴァンパイア』を教えてもらって再会、以来リリース曲をずっと追いかけている。
しかし直球、直球すぎるタイトルと歌詞の曲。なのに軽やかなメロディと嫌味のない調教でめちゃくちゃ名曲になるのが凄い。『ラビットホール』や『モニタリング』もそうだけど、こんなにキワキワを攻め続けてなお飽きない才能は本当にえぐい。初音ミクというボーカリストを信頼しきっているのが伝わってくる。しかしなんで毎回いろんな方向性で病んでんの……好きだけど……好きだ
サッドガール・セックス ぱぱん!
ウブの出棺 好きってどんな想いだっけなぁ
誰かと寝ても 寂しさが発火 きみのサ終が効いてンだみょん
8 ルル/Ado
何気にAdoちゃんもずっとリリースを追っかけてるアーティストのひとりで、今年は過去のボカロ曲カバー動画を観たり過去の配信を聴いてほっこりしたりして、その人となりにも惹かれ始めてるとこなんだけど、久々に『うっせぇわ』以来の世の中の不条理全て殴りつけるソングきたでぇ……!!とテンション上がった。やっぱりAdoちゃんのボーカルにはこういう曲がしっくりきてしまう。彼女のあの内に向いた鬱々とした感情が外の世界に発散されるとき、とてつもない瞬発力を伴ったエネルギーとして我々の元へと届く。
とはいえ、今年はオリジナルフルアルバムもリリースしたAdoちゃん、その中で『DIGNITY』や『永遠のあくる日』のようなバラードの表現力が凄まじいことにも気づかされた。普段はついバラードを聴き飛ばしちゃうこともあるけど、Adoちゃんのバラードはつい聴き入ってしまう。ボーカロイドになりたかったと常々語っているけれど、もはやすっかりボーカロイド以上の表現力を手に入れてると思うよ。
その無様に狂ったルールブックをすぐに他人に強要
その矛盾だらけの不純な行動基準、手放せ
9 KO.DA.MA./THE ALFEE
新幹線がロボに変形して未知の脅威と戦う名作アニメ「シンカリオン」の新シリーズ、「シンカリオン チェンジ・ザ・ワールド」、子どもたちと一緒に毎週楽しく観ています。オープニングテーマを元GReeeeN・現GRe4N BOYZが歌ってることにも驚いたし(しばらく気づかんかった)、元GReeeeNの曲のイメージと全然違う曲だったってことにも驚いたけど、7月から10月までのエンディングテーマがTHE ALFEEなのにはもっともっとびっくりした。
もうイントロからTHE ALFEEの匂いがプンプンしてめちゃくちゃ気持ちいい曲!!いぶし銀の歌詞と常に打たれ続けるドラムがかっこよすぎる!!(歌詞については子どもたちはポカンとしていたけど)まさか子どもたちとTHE ALFEEの新曲を楽しめるなんて思ってもなかった。活動歴の長いアーティストが幅広い年齢層に響く新曲をリリースしてくれることのありがたさを改めて実感した。
人生というレールの果てに どんな終着駅があるのか
不安な心バッグに詰めて 君と二人時刻表のない旅を始めよう
10 きゅうくらりん/いよわ feat. 可不
実はボカロ曲がめちゃくちゃ好き!わたしは結構アーティスト聴きをするタイプで、特定のアーティストの曲ばかり聴いてしまう傾向にあるんだけど、ボカロ曲は制作者の名前をあんまり見ずにいいなと思った曲をどんどんプレイリストに入れていくので、いよわさんの曲は今のところこれしか知らない。しかもこれは3年前の曲だったわ……
いよわさんの作風がどんなかはわからないけど、この曲の「かわいいのにこわい、こわいのにかわいい」ところが出会った瞬間から本当に好き。恋したときの何とも言えず甘く苦しくなる心情を「きゅう」「くらりん」って表現されたらもうどうしようもない。ほわんほわんした可不のボーカルもあいまって、世界観が完成されている。
わたしの辿り着きたい作風に最も近くて今年はよくこの曲を聴いた。こんな短歌を詠みたいし、こんな表現に辿り着きたい。
幸せな明日を願うけど 底なしの孤独をどうしよう
もう うめき声しか出ない わたし ぎゅうぐらりん
以上、今年出会った大好きな10曲をお送りしました。ここまで読んでくださった方はぜひ10曲聴いてみてね。
絞るのは本当に難しい!!出会ってプレイリストにぶち込んだ時点で今年ずっと聴くことが確定しているくらい惚れてるので、そこからさらに10曲選ぶのはしんどいわ。『Bring-Bang-Bang-Born』だって『オーバーライド』だって『Seventeen』だって『マルゲリータ+アイナ・ジ・エンド』だって『現下の喝采』だって入ってないのはおかしすぎるんですが……すみません……
来年も毎日音楽を聴きます。聴きすぎて快速急行に乗ってしまわないようにします。(何度かやったことある)(県境越えてまう)