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年賀状に写真を載せるのは?

年賀状の著作権はどうなんでしょう?

Q キャラクターを印刷したい

当然ダメです。キャラクターの著作権(複製権)を侵害します。


年賀状は、多数の人に送るので、もはや「私的使用」とはいえません。

キャラクターを印刷すると、複製権の侵害。

それを多くの人に送るので、譲渡権の侵害でもあります。

注)譲渡権とは、著作物の原作品や複製物(印刷したキャラクター)を譲渡により公衆に提供する権利

もちろん、キャラクターが印刷された市販の年賀状は使って大丈夫です。許諾をもらっているはずですから。

Q 家族写真を印刷して送りたい


人に撮ってもらった写真であれば、その人に著作権があります。

したがって、これもその撮影者の複製権+譲渡権の侵害です。許諾をもらっておく必要があります。

それが無理であれば、家族の写真は、自撮り、あるいは家族(親御さんなど)に撮ってもらうのがよいでしょう。


Q 写真館で撮った写真は?


写真館のカメラマンに著作権があるので、年賀状にするのであれば、断っておくのがよいでしょう。


Q 「シャッター押してもらえます?」と頼んで見知らぬ人に撮ってもらった場合


これも撮影者に著作権があります。

見知らぬ人に連絡はとれないので、年賀状に使わない方がよいです。

あるいは、その撮影したときに、年賀状にすることを断っておくのがよいでしょう。


Q 年賀状をSNSにアップロード

・年賀状に印刷することで、複製権侵害
・人々に送ることで、譲渡権侵害
・アップロードすることで、送信可能化権、公衆送信権の侵害


年賀状は、近況報告の良い機会と考える人も多く、また子供の成長をお披露目できる機会でもあるので、凝った年賀状をつくる方も多いです。

私も多くの知り合いのお子さんの顔は、年賀状を通してしか見たことがないです。

それくらい重要な機会ですが、写真の著作権にはケアした方がよいです。

学校でお願いしたプロカメラマンが撮った運動会写真を年賀状に載せることについても、よく質問を受けます。


これも同様に、複製権+譲渡権の問題があります。

このように背景に写ったカルタの文章の著作権もあります。
印刷された市販の年賀状であれば、許諾をもらっているはずなので大丈夫です。


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