ドトールの高級感
ドトールコーヒー―にはコラボ商品が数多くあります。
なかでもお勧めは、マカロンクッキーです。
ドトールコーヒーとコラボした コーヒー豆を浸して作ったはちみつ 140g×2個セット 純国産百花蜂蜜使用 パンやアイスクリームのトッピングに ホットミルクなどに はちみつ加工品 蜂の音【送料込】
私がスーパーに並ぶ数あるクッキーのなかでこれを買おうと思ったのは、Doutorブランドが付いているからです。
有名コーヒー専門店のチョコであれば、消費者はこれを買ってみたいという気持ちになります。
しかし、考えてみれば、Doutorはコーヒー店であり、菓子メーカーではないです。それでも買ってみたいと思ったのは、「Doutor」というブランドに信用があるからです。
これこそ、商標の持つ品質保証機能と宣伝広告機能です。
商標には、以下の3つの機能があります。
① 出所表示機能・・・どこのメーカーの商品やサービスであるかを示す
② 品質保証機能・・・商品が一定の品質を保っていることを示す
③ 宣伝広告機能・・・商品を宣伝広告する
Doutorマカロンクッキーは、この3つの機能の中で「品質保証機能」「宣伝広告機能」が特に発揮されていると思います。
「Doutorが製造しているクッキー」と思って買う人は少ないでしょう。コーヒー専門店ですから。
それよりも、「あのDoutorのクッキー」という宣伝機能です。
そして、「Doutorのコラボ商品なら美味しいだろう」という品質表機能もあります。
Doutorは200円くらいの低価格帯のコーヒーですが、長年使用されている商標であるため、消費者は高級感すら感じることがあります。
ましてやチョコレートやアイスバーのようなコーヒーを原料とするが、コーヒーそのものではない製品に付すると、Doutorというブランドに対する信用力がその製品に高級感を与えます。
たとえば、「Doutor チョコレート」という名前の箱詰めのチョコレートをもらったら、高級なチョコをもらったと感じる人もいるでしょう。
ブランドにとって大切なのは、商標が付されている製品の値段ではなく、商標が長く使われており、その商標が付いた製品は一定の品質を維持していることです。
ネーミングの良さも大事
ブランドの高級感にはネーミングのよさも影響します。20代のとき、友人がランチに「Doutorのサンドイッチを買ってきた」といったときに、初めて「Doutor」の名前を聞きました。
ドトールは日本の企業ですが、このとき私は即座に、海外の高級なサンドイッチを思い浮かべました。
「ドトール」という発音は私の心に刺さりました。
doutorはポルトガル語で医師、博士を意味します。創業者の鳥羽博道 氏がブラジル農園で働いていらっしゃった頃に下宿していた通りの名前の一部だそうです。
(出典:(株)ドトールコーヒー ウエブサイト)
ドトールがありきたりな英単語ではなく、ブラジルの地名であることがこの名前に強い印象を与えているのかもしれません。