増えるべき遺伝子こそ増えないわけ。
チャイルドスポンサーを始めた。月4000円で発展途上国の子どもの役に立ち、彼らの将来が開けるなら安いものだと思った。
しかしよく考えたら4000円×12か月×20年(成人まで責任持つと考えると)約100万かかるではないか!!
気が付いたときはすでに遅し。しかしかわいいネパールの坊やの写真が送られてきていまさら辞退する気にもなれず、こんなかわいい子の将来が100万で開けるならやろうじゃないか!と貯蓄から100万を別口座に移動させ、自らの医療費よりも優先順位の高い支出としてプールした。
そしてよくよくプロフィールを見ると将来の夢に「医者」とあった。
え!?ネパールの医学部はいくらかかるのかしら?
でも夢ならば経済的なことであきらめたほしくない!とりあえず500万くらいあれば足りるかな?貯蓄を500万切り崩すのはちょっと痛いけどいざというときのためにやはり使わずにとっておこうかしら。と思う。
それにしてもたとえ他人でも「子どものための支出」ってとても価値があるし、惜しむ理由も見つからない。
他人の子どもですらそうなのだから私が親になっていたらさぞかし責任感のあるいい親になっただろうと自分で言うのもなんだけど思う。
でも結局子どもはいないまま。
私の彼氏も稼ぎは悪くないし、責任感もある。
世間の子どもに対する態度も優しいし、教養も十二分にあるので親になったらとてもいいお父さんになるはず。
でも彼は言う、「自分が受けたほどの教育や環境は自分の給料じゃ無理だから子ども作る気がしない」と。
そう、一般的に裕福で愛情がある家庭に育った人ほど「自分がよい教育を受けてきたらそれを子にもしたいと思うけどそれができない」という思いになる。
責任をもって十分な環境を用意できるのか、など色々考えると結局踏み出せない。
かたや、あまりお金や手間暇をかけられず育てられた人は「お金がなくてもてきとーにやってもまあ、何とか育つ」というのも知っているので出産育児にあまりプレッシャーをいだかない。
というか「SEXの結果物の子ども」として「ひとまず生まれてから考える」と言う人もいるし生まれても何も考えていない人もいる。
「ヤンキーの子だくさん」とでもいおうか。
結果裕福じゃなくても親が無教養でも愛情をもって育てて、義務教育はうけさせて、その先はまあ本人のちからでそれでも幸せに生きられれば良いのだけど、やはりそうは問屋が卸さないことも多い。と福祉業界に勤めているとよく見える。
つまり「増やした方がよいところで増えず、増えたら面倒見切れないところで増える」という図式が出来上がる。
だから児童相談所は満員でトーヨコキッズは増え続け、児童精神科病棟常に満員で、それでも少子化と言われている。
お金を数万円ばらまいて少子化対策をしてもそんなとこに魅力を感じて出産を考える家庭はそもそも教育を受けさせる地盤がないのだ。
育てられるカップルは徹底的に避妊をして「むだうちセックス」に励み、何も考えずにSEXに励んだカップルの子どもは路頭に迷う。
解決策は?と言われても分からないのだけれど、ひとまず家庭には塾代くらいは税金で出してあげて格差のない教育をすることと、育てられない家庭の子どもは無駄うちしているカップルがせめてもの経済的支援やボランティアでもしたらよいのかもしれないなあ。
そんなこんなで優秀な彼の精子は今日も無駄にばらまかれ死んでいく。
もったいないお化けがでるよー。