真紅のルージュ #1


「君に出会ってから、モノクロの世界が色づいた」


とかみんなは言うけど

私たちの出会いはそんなに壮大なものじゃない。



例えるなら

メイクの仕上げに真紅のルージュを塗ったような

最後の1ピースのような出会い。




君と出会えなくても

世界はある程度成り立っていた。


十分だった。




でも


もう君なしでは成り立たない。








足りないけどまあいっか

って思っていたような部分を

きっちり埋めるような、


そんな君との出会い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?