カルドヴェルデ(ポテトスープ)
Caldo verde。ポルトガル料理。じゃがいもの温かいスープ。
温かくしたヴィシソワーズ、というわけではありません。
ジャガイモは加熱によって細胞壁のペクチンが溶けます。細胞をつなぐ糊が溶けるわけで、この状態でイモを潰すと、細胞を「壊さずバラバラ」にできます。逆に冷めている時は細胞は(ペクチンにより)くっついているわけですから、この状態のイモを潰すと細胞ごとぐしゃりと壊れます。すると、細胞中のでんぷんが出てきて粘りが出ます。
冷たいスープはさらさら感が欲しいので、私がヴィシソワーズを作る時はブイヨンを含ませて煮たじゃがいもを熱いうちに潰して、氷水で冷やしながらゆっくり伸ばしていきます。
でも、カルドヴェルデは冬の料理。なので粗熱を取ってからフードプロセッサーでがっつり潰しちゃいます。すると、とろっとろのあったかいスープができるのです。
材料の分量
玉ねぎ2個:ニンニク1かけ:じゃがいも6個:チキンブイヨン1リットル
・オリーブオイルで玉ねぎとニンニクを炒め
・玉ねぎがしんなりしたら薄切りにしたじゃがいもとチキンブイヨンを入れ
・いもが柔らかくなったらフードプロセッサーにかけて鍋に戻す
トッピングは
薄切りにして温めたチョリソー(辛いソーセージ)
青菜(本当はカラードグリーンやケールを使うらしいのですが、手に入らないので小松菜で代用しました)
淡路島で買ってきたフライドオニオン
昨日のモレ・ポブラーノも、今回のカルドヴェルデも、のてりあす流アレンジが入ってはいますが、大元のレシピは本山尚義さんの「全196か国 おうちで作れる世界のレシピ」を参考にさせていただいてます。
なにせ196か国、聞いたことのない国の見たこともない料理、国として知ってはいるけど、食材の組み合わせが初耳な料理が山のように載っている素晴らしい本です。
今回は24名のメンバーに「完成図なし、レシピのみ」で作ってもらうという結構無茶振りをしたのですが、概ねみんな面白がってくれて「またやって下さい」と言う声を頂きました。
しかし他の料理やデザートを含め計5品のコースメニュー決め、レシピ起こし、食材収集を学校の授業と並行しつつやった結果、イベント終了後ぶっ倒れて12時間動けなかったので、次は半年後くらいにしたいところです……
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