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今日はあの山へ #4|富士山を見に行くなら大野山(神奈川県・山北町)
丹沢界隈の南西に位置している大野山(723.1m)。富士山を眺めに行くなら最高の場所です。比較的なだらかな道はハイキングにピッタリ。たくさんの人が訪れる人気の山です。
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大野山には御殿場線の山北駅側から登る方法と、同じく御殿場線の谷峨(やが)駅から登る方法があるのですが、谷峨駅側からの方が富士山を見ていられる時間が長いのでこちらを使うのが好きです。
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薄暗い早朝に登山口まで歩いていると、山の間から光が漏れて薄明光線のように見えるという素敵な光景に出会いました。幸先の良いスタートに寒さで強張った顔の筋肉もほころびます。
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谷峨駅側から登るのが好きだと言ったのですが、ひとつだけ嫌なところが。
大きな吊り橋を渡らなければいけないのですが、毎回ここがちょっぴり怖いのです。だって「同時に渡れる人数は10人です(=10人以上乗るなよ?絶対乗るなよ?)」って書いてあるんですもの。
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頑丈な吊り橋だとは思うんです。それに人通りが少ないから10人以上になることなんてそうそう無い。それでもなんとなく怖いのです。ギシギシ揺れるし、高度感もあるし、まあまあ長いし。
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こう、なんていうんですかね…語彙力が無いので恥を忍んでこのワード使っちゃいますけど、「タマヒュン」感がものすごくあるんですよ。私は女ですけどなんだかヒュンとするんです。ヒュンって。って、何を言っているんだろう。
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タマヒュンゾーン…もとい、吊り橋を渡きり、九十九折の車道をしばらく歩くと、民家の横にハイキングコースの入り口があります。隣は民家ですので、この道を入る時はお静かに。
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民家の脇から登山道に入り、しばらくのあいだ樹林帯を進みます。
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途中、車道にぶつかるのでそれを少し奥に進み…
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建物(トイレ)の脇からまた登山道に入ります。
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静かな木漏れ日の樹林帯はいつだって気持ちが良いものです。
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しばらくすると、また車道に。今度は車道を横切り、正面にある東屋の先へ進みます。
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そうそう、大野山周辺にはいつからか所々に木彫りの人形が置いてあるようになりました。
「大野山アウトドア冬フェスタ」というイベントが毎冬開催されているんですが、その際に「神奈川県チェーンソーアート競技大会」も同時開催されているので、その作品が展示されているのだと予想されるのですが……真実は不明です。
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獣除けの柵があるので、開けて先に進みます(開けたらキチンと閉めてね)。
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獣除けの柵を超えたあたりから、富士山がよく見えるようになります。
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2つ目の獣除けの柵の前で振り返ると、
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相模湾の一部分が黄金色に輝いていました。
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さらに登り進めるとススキの多い道となり、
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突如ウサギさんが出てきます。何が書いてあるか判らなくなってしまっていますが「スカイツリーと同じ高さ634m」という看板を持っています。
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ウサギさんの居る場所は、疲れていなくてもちょっと立ち止まって休憩したくなる場所です。
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まきば館の山肌は紅葉が始まっていました。
以前、大野山の山頂周辺は県営牧場として利用されていました。そして、まきば館はふれあい牧場活動の拠点施設として存在していました。現在、県営牧場は閉鎖されてしまいましたが、まきば館は民間業者が借り受けて自動販売機とパネルが設置されているそうです。
県営牧場は無くなりましたが大野山に牧場が完全になくなってしまった訳ではなく、個人女性が運営する「薫る野牧場」があります。観光牧場ではないので見学には予約が必要です。いつか見学してみたいという思いもあるのですが、普段は作業で忙しいだろうな、と思うと「1人で見学したいのですが」とはなかなか言えず。
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横に富士山を見ながら進みます。穏やかに伸びる登山道は見るだけでウキウキした気持ちに。
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少し進むとあずま屋があるのですが…
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このあずま屋は頂上よりも富士山やその周りの景色を楽しめるので、私はいつもここでしばらくのんびりしてしまいます。
あずま屋でのんびりしたら、いよいよ山頂へ。
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カヤトの道を進み、
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反射板が出てきたら頂上はもうすぐです。
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大野山山頂に到着。
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ここにも木彫りの人形が。
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山頂は広々としていて、どこに座ろうか迷うほど。レジャーシートを持ってきたなら好きな所に座りたい放題です。
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頂上からは丹沢湖が見えるのですが…
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先日の台風の影響で水は濁ったまま。
これは丹沢湖に限ったことではないのですが、色々な川や湖の色がなかなか元に戻らないようです。先日、奥多摩へ行った際に地元の人から「台風から10日もすれば川の色は元に戻るものだが、今回はなかなか戻らない」とのお話を聞きました。今回の台風がどれほどのものだったかがよくわかります。
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帰り道はピストンで谷峨駅側へ下山します。山北駅側に下山することもできますが富士山が見えなくなってしまうので、富士山がよく見える日は来た道と同じ道を選んでしまいます。
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富士山ともそろそろお別れです。
山にいる間、ずっと天気が良かったので最高の時間を過ごすことが出来ました。ああ、楽しかった。
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あんなに楽しかったのに、最後に再びタマヒュンゾーンの恐怖。
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見なけりゃイイのに吊り橋から下を見てヒュン。
自分の影の小ささに高度を感じてしまい、更にヒュン。
さっきから吊り橋のところだけ、何を言っているんでしょうね、私…。
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命からがらタマヒュンゾーンを抜けて谷峨駅着。御殿場線はおおむね1時間に1本。タイミングが悪いと1時間以上待つことになるので、下山の時間は計画的に。
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下山して、そんなに本数の多くないバスや電車を待つのが結構好きだったりします。山の余韻に浸っていると、長い待ち時間も苦にならなかったりします。
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富士山が見えなくなるからという理由で山北駅側に下山することはあまりないのですが、じゃあ山北駅側には何も良いことはないのかというとそうではなく。
大野山にある「薫る野牧場」さんの牛乳を使ったソフトクリームは山北駅側に行かないと食べられません。
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そのソフトクリームは山北駅から徒歩3〜4分のところにある「やまきたさくらカフェ」で食べることができます。
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さっぱりしているのに濃厚な、とても美味しいソフトクリームです(写真は2018/09/28のものです)。
山北駅側には「さくらの湯」という入浴施設もあるので、帰りにさっぱりしたい方には山北駅側の下山がお勧めです。
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老若男女楽しめる大野山。冬になると空がスッキリとして富士山が一層よく見えます。
次回登った時は山北駅側に降りて、久しぶりにソフトクリームを食べようかな。
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