ももこ(She/Her)

ももこというのに桃アレルギーです。ジェンダーとかフェミニズムとかとか。その辺にいる会社員兼大学院生。

ももこ(She/Her)

ももこというのに桃アレルギーです。ジェンダーとかフェミニズムとかとか。その辺にいる会社員兼大学院生。

最近の記事

女性は「必要」とされなくても存在する

「メリット」、「必要性」、「価値」 「女性活躍推進」とGoogleの検索エンジンに書き込むと予測のトップにあがってくる関連キーワードの数々。 仕事でも、新しいプロジェクトが始まる度に必ずと言っていいほど聞かれる、「女性活躍推進ってメリットあるんですかね?」という問い。 大学院同期と「東大の女子学生比率はなぜ二割を超えないのか」という話をしていた時に彼が口にした「女性比率が高まることの必要性を多くの人にわかってもらわないとだよね」という感想。 「ジェンダー平等のメリット

    • 食べログに口コミを投稿するぐらい気軽に政治も「レビュー」する

      「政府を批判するのは簡単だけど、代案はあるの?」 「政治家を批判する前に自分が政治家になれば?」 政府や政治家を批判すると、周りから「じゃ、代案は?」「自分が政治家になってみれば?」と言われたことがある、という人は意外と多いのではと思う。 そう問われる度に「政治家でないと政治についてしゃべっちゃいけないのかな?」と思ったり、「批判の声をあげるとまた代案はあるのか聞かれるから怖いな」と声をあげるのが怖くなってしまった・・・そんな経験をしたことってありませんか。 私も「政治

      • 「名前」をつけることは武器になる

        あれはアメリカの小学校に転校して三ヶ月ぐらい経った頃に始まったんだと思う。 最初は「なんで二人は私の髪の毛を勝手に撫でたり触ったりするんだろう」と不思議に思いながらも、当時6歳だった私は「クラスで黒髪なのは私だけだから珍しくって触ったりするのかな?」ぐらいにしか思っていなかった。 でも、同じクラスの男の子二人がする「なんか不思議なこと」はだんだん増えていき、教室につくと私の椅子がなかったり、私の筆箱に入っているはずの日本から持ってきた鉛筆を二人が勝手に使っていたりすること

        • 帰宅後すぐに鍵をかけるのが怖くなった日、自分はもっと怒っていいんだと気づいた

          ガチャガチャ 誰かが玄関を開けようとドアを引っ張る音に目が覚めた。 暗闇の中、ベッドサイドにおいてあった携帯に手を伸ばすと、表示されたのは「3:00 AM」という時間。 ガチャガチャ、ドンッ 再び誰かがドアを引っ張るような音が鳴り響く。 「鍵はかけてあるし、チェーンもかけてあるんだから大丈夫」 自分にそう言い聞かせ、ドックンドックン鳴る心臓を抑えながら声を潜め、朝が来るのを待った。 結局、朝になってドアスコープを覗いてみた頃には誰もおらず、ほっと胸をなでおろすこ

          #BlackLivesMatterと、それを日本に住む私たちも「対岸の火事」として見過ごすことはできないよって話

          ここ一週間ほど、アメリカで起きている白人警察官による黒人男性殺害事件に端を発した抗議デモについて日本でもニュースやSNSで話題となっています。 私にとって「アメリカ」とは人生の2/3を過ごして来た「第二の故郷」で、今も大切な家族や友達が暮らしている場所なので、#BlackLivesMatterを他人事として無視することはできません。 しかし、日本に住んでいて、アメリカとはまったく接点がないからといって、この問題を「対岸の火事」とは言い切れないこと、そして、日本に住んでいる

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