後宮の烏

「後宮の烏」 白川紺子

https://item.rakuten.co.jp/book/15405205/?scid=wi_ich_androidapp_item_share #Rakutenichiba

https://www.amazon.co.jp/dp/4086801884/ref=cm_sw_r_other_apa_i_S9uwDbZ6P854M

これも書店で見かけて、あらすじで読んでみたくなった。
本当に申し訳ないが、この作家さんも私は知らなかったが、すでに人気の方のようだ。

(ばけもの好む中将もだが、なんだか少女趣味っぽくて恥ずかしいが、おもしろいものはおもしろい。)

さすがに人気作家だけあって、とてもおもしろく、一気に読んでしまった。
続きが読みたいと思ったら、やはりシリーズ化されていた。
(この作家さんのほかの作品も読んでみたくなった。)

中国のとある時代の、とある王朝のファンタジーだが、謎解き、人間の性分や心の普遍的なものが散りばめられ、一気に読ませるくらいおもしろい。

こういうおもしろい作品を描ける作家さんて、本当にすごい才能だと思う。

後宮の奥にひっそりと暮らす、烏妃(うひ)という妃は、妃と名を与えられているが、皇帝の夜伽はせず、
その皇帝さえも、若いのか老女なのかすら正体を知らないという、謎多き存在だ。
依頼されれば失せ物探し、呪殺などもすると噂があり、人との関わりを避けて暮らしているのだ。

そんな彼女が、皇帝自らの頼みごとを引き受けたことをきっかけに、彼女の心や環境、人間関係が変化し始める。

そのあたりの変化が、今後どうなって行くんだろう、と気になるところで終わるので、続きが読みたくなるし、単純におもしろいので次も、と思う。

この作品も短編の連作になっていて、それも読みやすい。

次作も早く手に入れよう。

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