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If I Believe

こんにちは!
さて、今回もはりきって倉木麻衣さんのアルバムレビューやっていきます!

「If I Believe」2003.7.9リリース

アルバム概要

倉木さんが20歳になって初めてリリースされたアルバムで、テーマは「大人らしさ」や「夏」のようなものになっています。
ジャケットの方も前の3枚に比べるとアングルや髪型が変わって雰囲気が一新された感覚です。
ですが収録楽曲自体はR&Bの軸から決して離れることはなく、むしろより洗練されたサウンドからアルバムが織りなされています。

1.If I Believe

猛烈に爽やかな表題曲、シーブリーズのCMソングです。曲自体はデビュー当時にもう完成されていて、3年間ほど温められていたのだとか。それも納得の超ハイクオリティ神曲です。アルバムのタイトルを冠する曲の中では1番好きな曲です。
透き通る倉木さんの歌声、R&Bの路線をしっかり踏襲しながら、決してダークな雰囲気はなく、極限まで爽やかでライトだけども軽すぎないサウンド、なんとも初々しい歌詞と耳に残りやすいメロディ、全てが完璧に噛み合っています。やはり倉木さん×大野さん×Cybersoundのコンビは何年経っても色褪せない名コンビです。
ちなみに、今作ではこれ以上ないくらいCybersoundが大暴れ大活躍しているアルバムでもあります。

2.Time after time 〜花舞う街で〜
 (theater ver.)

15thシングルです。この曲はもう解説不要なくらい有名だと思っています。劇場版名探偵コナン「迷宮の十字路クロスロード」の主題歌で、こちらに収録されているのは、シングルバージョンとはイントロが異なる、劇場版で使用されたバージョンです。(ちなみに以前紹介した「SAWAGE☆LIVE」をはじめ、ライブ映像では劇場版イントロ→シングルのイントロ→Aメロという神演出が見られます)
まさに"倉木麻衣"というジャンルを確立させた一曲なのではないでしょうか。それだけインパクトが強烈な楽曲でありながら、表題曲の「If I Believe」と並んでアルバムの世界観を打ち立て、そこに引きずり込む、というアルバムの2曲目としての役割を担っています。

3.風のららら

17thシングルで前曲と同じく、名探偵コナンのOPテーマです。
Cybersoundの活躍ポイント①です。というのも、テレビで放映されたものは別の方のアレンジなので、そちらを聞くと違う曲すぎてビックリします。「If I Believe」と同じく、倉木さんのR&Bテイストを生かしながらも爽やかさが全開な曲です。もしテレビバージョンしか聞いたことない方いらしたら、こちらのオリジナルバージョンをぜひ聞いていただきたいです。

4.Kiss

16thシングル、シーブリーズのCMソングです。
Cybersoundの活躍ポイント②です。というのも、この曲を作曲されたのはYoko B. Stoneさんなのですが、この方は基本作曲と編曲(場合によっては作詞まで)される方なので、Cybersoundと組むこと自体が非常に珍しいです。Yokoさんの曲はメロディラインもアレンジもとにかくダークというのが最大の特徴にして魅力なのですが、逆にそれがマニアックすぎたのか、Yokoさんの曲でシングルになったのはこの曲のみとなっています。
そしてこの曲ではアレンジがCybersoundになった結果、ダークさと爽やかさがバランスよく共存する素敵な曲になったわけですね。

5.mi coraźon

タイトルは「ミ・コラソン」と読みます。「私の心」という意味だそうです。倉木さんが大学で第二外国語として学んでいたスペイン語が使われたようです。他にも以前出てきた「SAFEST PLACE」や「Revive」でもスペイン語らしき言語が登場しています。
この曲は作曲からCybersoundの方がされているようで、タイトル通り、ラテンチックな曲になっています。倉木さんもお気に入りな曲なようで、ライブで披露される機会が意外と多いです。

6.I don’t wanna lose you

14thシングル「Make my day」のカップリング曲です。作編曲ともに徳永暁人さんが担当されていて、今作の収録曲の中で唯一Cybersoundが関わっていない曲になります。
雨の効果音があって、それがまたこのアルバムの雰囲気にマッチしています。

7.Make my day ~album ver.~

14thシングルにして、Cybersound活躍ポイント③です。オリジナルバージョンは作編曲共に徳永さんだったのですが、そちらはかなりのハードロックな印象だったのが、アルバムに収録されるにあたり、Cybersoundによってだいぶ丸くなりました。シングル曲としては影は薄めですが(というか冒頭の3曲が強すぎる)、アルバムの一曲としてはしっかり味を出しています。

8.SAME

またずいぶんとアクの強い曲になっています。最初は???となりますが、聞いてるうちにクセになるのは間違いないです。

9.Just A Little Bit

しっかりアルバムの世界観を守りつつラストに繋がっていきます。先ほどの「SAME」とこの曲も作曲からCybersoundの方が担当されているようです。

10.You are not the only one

16thシングル「Kiss」のカップリングで、この曲も徳永さん×Cybersoundによるものです。この曲のサビは一度聞いたら耳から離れないです。絶対歌いたくなると思います。

11.Tonight, I feel close to you (with 孫燕姿 <Yan-Zi>)

 孫燕姿スン・イェンツーさんという台湾の歌手の方とのデュエット曲です。曲の方は安心安定の大野さん×Cybersoundのコンビの神曲です。
とにかく倉木さんと孫燕姿さんの相性がよくて、お互いの歌声を生かし合っています。
5周年記念でリリースされた初のベストアルバム「Wish You The Best」にも収録されているのでぜひ聴いてみてください。
また、後年デュエット曲として採用されることも多く、倉木さんのファンであることを公言している声優の小松未可子さんと番組で一緒に歌ったり(小松さんは学生時代に、お友達と音楽の課題でこの曲を歌ったそうです。すごい!)、20周年のライブツアーの東名阪公演にて、スペシャルゲストとして参加された大野愛果さんとのコラボでも披露されました(僕にとってはここで初めて大野さんの姿を見て、歌声を聞いたのですが、大野さんもめちゃめちゃ素敵な歌声をお持ちです。セルフカバーアルバムも何枚か出ているのでしっかり聞きたいところです)。

最後に

今回は倉木さんの4thアルバム「If I Believe」のレビューをしてみました。アルバムを通して、Cybersoundチームが多く関わっていることもあって、かなり洗練され、一貫性のある1枚に仕上がっています。
その中にはアルバムのテーマ通り、「今まで(これ以前のアルバム)にない大人っぽさ」や、「夏を感じる爽やかさ」が感じられる素敵な作品です。特に最初の4曲と「Tonight, I feel close to you」に関しては、アルバム(シングルとして)での存在感と一曲ごとのクオリティという意味では、トップクラスのクオリティを誇っているのではないかと思います。

ということで、今回はこの辺りまでにしたいと思います。ついに次回からは当時およそ100万枚を売り上げた、「初期三部作」のレビューに進みます!
では、またお会いしましょう^_^

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