社会のレールにのれなかった、適応障害の女
社会は厳しい。
社会は理不尽だ。
大学生を終えた途端、周りの世界が180度変わったように思えた経験はありますか?
わたしは数日前、「適応障害」と診断されました。
どうやら、鬱の症状に片足をつっこんでいるらしいです。
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私は、皆さんの社会で言ういわゆる「賢くてちゃんとした」道を歩んできたように思う。
よくわからんまま偏差値の高い高校に入り、
よくわからんまま国立大学に進学した。
周りの人間は、それはそれは喜んだ。
私が、まるで自分の意思で進んだかのようなエリートレールは、もしかしたら周りの人の評価を基準に成り立っていたのかもしれない。
そのままよくわからん社会とかいうカテゴリーに葬られ、今までの世界は一気に崩壊した。
社会は厳しい。朝から夜遅い時間まで働き、納得いく方法でできるまで突き詰められ、それが金のためなのか、生活のためなのか、はたまた自分のためなのか、よくわからないまま、ただ成果だけを求められる。
社会では、成果をあげたものは偉い。ただそれだけだった。
成果をあげたものは社会から褒め称えられ、出世をし、下のものにも同じものを求める。
わたしにはそれが疑問だった。
これを売って、自分はどう成長するんだ?
これで1位になって、自分はどうなる?
シンプルに意味がわからなかった。
高校卒業の先には、いい大学に入る未来が待っていた。
大学卒業の先には、いい就職先が待っていた。
ところがどっこい、社会に出た途端、手に入れた自由と引き換えに、決まった未来を失った。
どうやら周りは、私に、いい職場でいい働きかたをする事を求めているように見える。
いや、今までそうしてきたから、そういう風に見えてしまうんだと思う。
そんな事とは裏腹に、私はやりたいのかよくわからない仕事を、肩書きと精神と引き換えになんとかやってきた。しかし、それもついに限界だったみたい。
社会は厳しい。
社会は理不尽だ。
そんな状況をなんとか飲み込んでやってきた結果、ついに体が悲鳴を上げた。
勤務中は固形物が喉を通らず、ふっと意識が飛びそうになり、夜も何度も起きてしまう。商談中には手が震え、動悸がする。
駆け込んだメンタルクリニックで言われた事は
適応障害
と。要するに、わたしがその社会の環境に適応できない状態になっていると。
これから、この症状については、先生と話しながら理解して深掘りしていくつもり。
真面目に頑張ってきた奴がバカをみた気分だった。
同時に、社会の厳しさを心底気持ち悪いと思った。
わかるよ、プライドを持って仕事してる人たち。
こんな奴が社会に侵入してすんません。
でも世の中、厳しすぎやしないか?
理不尽すぎくないか?
厳しくて理不尽なら、中学校の授業で
「理不尽」とかいう教科もうけて、なんだかんだ教えてくれない?
どうやら世の中は、
理不尽体制が付いたもの
か、
環境に恵まれたもの
どっちかが美味しい思いをするようにできているらしい。
あーーーーーーーかみさまどうか。
わたしにも美味しい思いをさせてくださーい。
そんな事を叫びながら
真っ青な昼の海に飲み込まれたい気分。