大人になる君たちへ
https://www.youtube.com/watch?v=Qpv3ZDsJXVI
*画面右下の字幕をオンにしてご覧ください。
成人を迎えた皆さん、おめでとう。
晴れ着やスーツを着て成人式に出たから大人って訳でもないのだろうけれど、
気持ちを引き締めて、これからの人生という航海に旅立つ、今日がその門出。
私が子供の頃は、早く大人になりたい…と思っていた。
思春期の頃になって、大人は何もわかっちゃくれないと思っていた。
そうこうしている内に、いつの間にか大人になってしまっている自分がいた。
嘘をついたり誤魔化したりして、大人のずるさも覚えて、それでも、子供の頃の純粋な気持ちを忘れてはいけないと自分に言い聞かせてここまでやってきた。
大人になってみて、時に現実の厳しさを思い知らされて、また時に現実の素晴らしさに心動かされて、人生もまんざら悪くはないと思うことも多々あった。
さて、大人の仲間入りをする皆さんに4つのお願いをしようと思う。
まず1つめは、愛情と優しさを持って人に接すること。
子供の頃は自分のことしか考えてなかったけれど、大人になるというのはきっと周りを見れるようになることなんだろうね。
それは、“I(私)”ではなく“WE(私たち)”の感覚を磨くこと。
そのためには、人から求めるばかりではだめで、自分が持っているものをシェアすることから。
そして、シェアすることを覚えたら、惜しみなくそれを誰か必要としている人に与えられる人になれること。
これは、なかなか簡単なことじゃない。でも、平和な世界を作るためには必要不可欠なことなんだ。
自分よりも相手のことを大切に思えることが、やさしさ・愛なんじゃないかな。
2つめは義務と権利をきちんとわきまえること。
権利ばかりを主張する大人は多いけど、まず自分が果たすべき役割をきちんと果たせるようになること。
そのために、自分がこの世に生まれてきた意味=ミッションを少しでも早く見つけよう。
本当に自分が生きがいを感じられるものが見つかったら、それに全力で傾注する。
そうすることが周りの人の、ひいては世界のプラスになるはずだから。
そして、3つめは自分に厳しくなれること。
誰もが自分に甘くなろうとする…それが人間というものだからね。
でも、ほんの少し自分に厳しくいられることで、人には優しくなれると思う。
自分に厳しくあることが同時に自分自身を強くもしてくれる。
誰もが時に傷つき傷つけられ、挫折することだってきっとあるはず。
でも、自分自身というものを真に理解していれば、ちょっとやそっとのことでは凹まない、筋金入りの人間になれる。
最後、4つめは、いろんなことにチャレンジして、冒険すること。
旅に出るのもいい。旅に出ていろんな人と出会おう。一つの出会いが自分の人生を大きく変え得ることもあるだろうから。
好奇心を持っていろんな経験をしよう。子供の頃は周りの大人にいろんな経験をさせてもらっていたかもしれないけれど、大人になってからは、求めなければできない経験がある。
自らの選択で、自らの決断で、やりたいと思ったことをやればいい。
まだまだ知らない素敵なことがこの世界にはいっぱいあって、君たちがチャレンジするのを待ってくれているだろうから。
何をするにしてもリスクはつきものだけど、あらゆるリスクを恐れず、うまくいくことだけを考えてポジティヴに邁進する…そんな強くたくましい大人になろう。
以上4つ、君たちが向かっていく未来が少しでも明るいものになるために、まだ大人になり切れていない私が偉そうに言える立場でもないんだけれど、ほんの少し君たちの心の片隅にとどめておいてもらえればうれしい。
君たちの未来に幸多かれ!!
アドヴェンチャー・ランナー 高繁勝彦
PEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅
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*植村直己がよく言っていたこと
1)できる、できないはともかく、真剣に考え挑戦することが大切。
2)「やってみたい、やれるはずだ、必ずやれる」この思いを持つこと。
3)不安な時は、小さなことでもいい、今できる行動を起こすこと。
4)いろんなことを経験すること。(経験は自分自身の技術となる)
5)あきらめないこと、どんなときとでも決してあきらめないこと。
(あきらめるとそこで全てが終わってしまう。)
*植村直己のメッセージ
「君たちはやろうと思えばどんなことでもできる…」
意志のあるところに道は開ける…私たち中年世代もこのことを忘れてはいけないのだと思う。
「今の若者は…」と口にする前に、自分たち自身の背中を若者たちに見せてやらねば…