My Bicycle History
自転車との付き合いは長い。
小学校3年生の夏休み、父の実家のある広島県福山市鞆の浦を訪ね、従兄弟たちの自転車を借りてコマなし自転車に乗る練習を連日重ねていた。
運動神経は決して悪い方ではなかったと思うのだが、公園の砂地の広場で自転車に跨り、転んでは起き上がり、起き上がっては転んでを繰り返し、何とか数日間の練習で自転車に乗れるようになった。
自分自身の自転車を初めて買ってもらったのは小学校4年生の夏休み。
大阪府羽曳野市に引っ越してきた際に家の近くの自転車屋さんで中古の20インチの折り畳み自転車だった。青いペンキで塗装されていて見た目は決して格好の良いものではなかったがそれでも最初の愛車ということで暇さえあれば坂道を登ってダウンヒルを楽しんだ。
高校入学後に27インチのスポーツ車を新車で買ってもらって、剣道部の仲間と法隆寺方面にサイクリングに行った。
高校3年間は夏と冬に郵便局で配達のアルバイトをした。暑中見舞いや年賀状を配りながら、自転車で坂道の多いエリアを走るのは足腰の良いトレーニングになった。
大学2年の夏休みに自転車で大阪府枚方市から約160キロ離れた福井県小浜市の友人を訪ねて野宿ツーリングに出たのが最初のプチ冒険的サイクリング。酷暑の中、12スピードのスポーツ車で峠をいくつも越えて一日で走れる最長距離を更新。
今思えば、これが後々僕のアドベンチャーライフに大きく影響を及ぼすことになる。
実際、その10年後にアメリカ縦横断単独自転車旅行に出向いた訳だから。
大学を出て一年目は教職浪人。大学の事務局と図書館でバイトをしながら教職聴講生となる。
翌年に教師となり、11キロ先の学校までもちろん自転車通勤。
その間にもマラソンデビュー。ウルトラマラソンやトライアスロンにもハマってしまう。
ロードバイクは大学2年の時に初めて購入(KAMIKAZE号)。その2年後にもう一台(PHANTOM号)購入。
教員になってからマウンテンバイク(MIYATA製アイガープロ:MUSASHI号)を手に入れる。
近場の金剛山や葛城山などにマウンテンバイクで登り、富士山と乗鞍岳にも自転車で登頂。
1991年、MUSASHI号でアメリカ縦横断自転車旅行のあと、2年間臨時講師として高校の教壇に復活。
1994年から1995年にかけてアラスカ北極圏横断~カナダ横断、ニュージーランド縦断、オーストラリア横断。ここで使ったのがキャノンデールのT-2000というツーリングバイク(MUSASHI2号)
自転車の旅は訳あってここで一旦中断。1996年から2010年までは愛知県と三重県で教職に専念。
2010年に再び旅の空の下に戻るのだが、地に足のついた生き方を求め、自転車から降りてランニングの旅がスタートする。
2度にわたる日本縦断(実質の日本一周)、アメリカ横断、オーストラリア横断、ニュージーランド縦断、西ヨーロッパと10カ国で約1万7000キロ走破。
たまに移動手段として自転車には乗っていたが、7台所有していた自転車のほとんどは眠ったまま。
2016年に三重県伊賀市から大阪富田林に移る際にロードバイク1台、折り畳み自転車1台とツーリングバイク(MUSASHI号)の計3台を処分。
今年2021年、残された4台の自転車のすべてをようやく始動させることになる。
その4台というのは、
1991年の北米大陸単独自転車横断旅行を無事終えて帰国した記念に、その年の12月、自分へのご褒美として購入したARAYA製MuddyFoxというマウンテンバイク。
マグネシウム製のモノコックフレームが斬新だった。まだサスペンションフォークが世に出回る前のこと。
VAGABOND(放浪者)号と命名し、通勤にも使ったし、オフロードもガンガン走ってきた。
2007年にはルイガノRC-20(VIENTO:スペイン語の「風」2号)というカーボン製のロードバイクを購入。
こちらは2010年に教職を離れて数回ツーリングに使ったきりほとんど跨る機会もなかった。今更だけど先日洗車してパーツも一部交換して近々乗ってみる予定だ。
そして、2009年に購入したルイガノ製キャリーミー。
8インチのフォールディングバイク(折りたたみ自転車)。
折り畳めばゴルフバッグかベビーカーくらいの大きさ(立てたサイズはA4の紙の大きさ)になる。
もう一台所有しているフォールディングバイクは20インチのKHS製F-20RC(PEGASUS号)。小回りが効くので富田林に引っ越してからもこまめに乗っていた。
4台所有していても乗れるのは常に1台だけ。サイクリストにとっての自転車はランナーにとってのシューズ的存在。
暖かくなってきたらまたあちこち走ってみよう。
南河内エリアでもまだ知らないコースや面白そうなスポットがいくつもあるはずだから。
*アドヴェンチャー・ランナー高繁勝彦のメルマガ「週刊PEACE RUN(第465号)〜 ♪ シリーズ「PEACE RUN~人・町・風景・できごと」から(一部リライト)
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