固定ポーズの日
今までのお仕事は全てクロッキーでしたので、初めての経験となりました。
いやぁ、キツかった〜
同じ景色を20分、6セット。休憩を挟んでも再現し直し繰り返すことは、想像以上にキツかったです!
おかげさまで、初めて気がつくことが多い機会となりました。
①デッサンをされる方々は常に手を動かすわけではないということ
長い時間をかけてデッサンできる機会なので、時々手を止めて、じっと観察される時間をとっている方がいました。
後ろに下がって、違う位置から観察し直したりされる方もいましたね。
②それぞれのやる気の形があること
長丁場なので、あえて眠って体力を回復する時間に当てている方もいました(?)それが一概にやる気がないとか頑張っていないとかでは片付けられない雰囲気を感じました。
③バランスを大切にすること
担当者の方によると、集中してくると良くも悪くも視野が狭まるそうです。そうすると、いつの間にか頭部と体のバランスが崩れていたりするそうです。おまけに集中して描いてしまったが故に、消して修正することが億劫になってしまうそうです。ディティールも細かく仕上げてしまっていることもそう思わせてしまうそうです。慎重にしすぎてもまた違いますし、やっぱりデッサンは一発勝負の世界なんだなと思いました。
集中しすぎてもいけない、散漫でもいけない。
奥行き左右、全てにおいてバランス
人生に通づる哲学なのでしょうね。
「最終的にモデルさんの顔に似ないとね!」
こう言った担当者の方の意味は、全体をバランスよく捉えた方にもたらされる最終的な結果なのだそうです。
ちらりと見えましたが、あ、オレだ。と言った感じでしたよ。嬉しかったなぁ。
最後しっかり挨拶ができたのでよかったです。