トラウマを抱きて、真の平和をともに生きるために。
6月3日 - 今朝、フィンドホーンの拡大コミュニティが主催した
「集合的トラウマ」の専門家であり、現代の神秘主義者であり、
スピリチュアル・ティーチャーでもある
Thomas・Huebl氏(トーマス・ヒュービル)とコミュニティの対話に参加。
今年、4月12日の未明に起きたフィンドホーンの敷地内の火災。
フィンドホーンのシンボリックな二つの建物を失っただけでなく、
解雇された元スタッフの一人による放火であり、
その彼が、自主をして、今、収監されているという事実に対して、
コミュニティが、このことをどう受け止めていて、
どんなところに在るのか、それは、私自身の過去の体験も重ねながら
気になっているところでした。
どうやって、ここから踏み出していくのか。
たまたまタイミングよく予定されていたファンドライズイベントが
この損失を目の当たりにした世界中のサポーターの
絶大な支えにより大きな成功をおさめ、SNSやニュースレターでは
一気に再建のエネルギーが高まっているのが伝わってきました。
一方で、私自身は、すでに、日本の仲間達とは感じたことを
分かち合う場を持ったり、私なりに何が起きたのか、
そして、私の中の何が響き合っているのかを見つめ、
自分の中に在る悲しみや無念を受け止めたプロセスがあり、
サトルレベルで何が在るのかをキャッチしながら、
必ずこれは再生していくと描きつつも、
どこかでそのまま、このことがなかったことのように、
新しい建物を建てることや新しい組織になっていってしまっては
いけないんじゃないかと感じていました。
遠く離れた私が感じることですから、
コミュニティにいらっしゃるみなさんにとっては、
いろんな立場でこの事象を受け止めながら
複雑な感情が渦を巻いていたことと思います。
今朝の対話は、195名の参加者のうち、
95%がコミュニティのメンバーの方々で、
財団のマネジメントの方々、エルダー、元スタッフ、現スタッフ、
などなど、多様な立場の人たちが集いました。
ヒューブル氏より、事象を観察し、消化し、
そして、そのトラウマをいかに統合し、腑に落としていくか、
それが今、必要なスピリチュアル・プラクティスで在るという話があり、
メンバーからはそれぞれの立場で感じている感情や
出口のない迷いについてシェアがあり、
それに対して一つ一つ丁寧に答えながら、
参加者がともに気づきを深めていきました。
愛と光を世界に創造していくはずの
「スピリチュアル・コミュニティ」において、
解雇された、元メンバーによる放火が起きたというのは、
彼を受け止めきれなかった、コミュニティとしての失敗なのか、
という思いに対し、彼が答えたのは
「このままこの事象を『無かったこと』にして、進んだとしたら、
それこそがスピリチュアル・コミュニティとしての失敗であり、
事象が起きたことが失敗ではないのです。」と。
起きることが起きた、それだけであり、原因を推測するより
それを、どう一人一人が、そのことに対して向けた視線、
反応を見つめながら咀嚼し、理解し、腑に落としていくのか、
それが可能になるのがスピリチュアル・コミュニティということだと。
真っ直ぐにこの言葉は私に響いてきました。
混乱が無いことが平和ではなく、
それを私たちのスピリチュアルな成長と
全体性への統合していくプロセスを歩むことができることが、
真の平和と言えるのだと。
一見、立場や考え方は対立構造のように見えても、
自分の内側で起きている微細な感覚を感じ、受け止めることで、
ハートを開いて相手を感じられる。
そして、そこでの気づきを熟考することで、理解が生まれ
お互いが「個」として存在しながら、
全体と繋がり続けることが可能になる。
フィンドホーン・コミュニティは、
世界の小さな窓とも言える場所だと、私は感じています。
それだけ多様な思考や体験をもち、
文化的な背景が違う人々が集い共に生きています。
私はフィンドホーンで起きていることは、
そのまま、在る意味、世界で起きていることに
拡大することができると感じています。
フィンドホーンで起きた火災は、
私たちの心身魂の「安全」を根底から覆したコロナ禍と
重なって見えてきます。
この一年あまり、この見えない小さな存在にまつわる現象と体験を、
どう感じ、受け止めて、行動してきたのか。
そして、ここから何を選択していくのかということが
私たちに未来を創造していくプロセスなのだと思います。
「無かったこと」にして進んでいくのか、
経験を咀嚼して腑に落としながら前に進んでいくのか。
それは、一人一人の「感じ、観じる」力が鍵となるのだと。
ハートの扉を開いて。
〜エレメントの天使からのメッセージ〜
フィンドホーンの創設者の一人
ドロシー・マクレーンさんが受け取ったメッセージより
✨
あなた方は、火、 空気、水、土の四つの要素の子供たちです。
その要素から成り、その要素の一部なのです。
あなたの身体も、あなたの住む世界も、あなたが喜びを見いだし、
喜びを表現するために作られています。
しかし、自分は他の生命から切り離されていると思いこんでいる為に
あなた方は自分を破滅させているのです。
どうして、自分が切り離されていると考えるのでしょうか。
風が吹く時、それはあなたの一部です。
太陽はその光線の全てをあなたに与え、
また、あなたの一部です。
あなたは水から生まれ、水はあなた方の全てに含まれています。
呼吸する空気なくして、あなた方は生きてゆけません。
誰か一人が苦しんでいれば、
地球全体の意識がそれを共有しているのです。
そして、誰か一人が喜ぶとき、全体もまた、それに参加しているのです。
すべての命を愛し、すべての命と一つになってください。
すべての命はあなたの一部なのです。
「大地の天使たち」日本教文社より
ドロシー・マクレーン著 山川亜希子・紘矢訳
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